『清明、花山院の前世のプレスマンを知ること』
掲載日:2023/09/28
安倍晴明は、出家の身ではなかったが、那智千日行を行った者である。毎日一刻、滝に打たれたという。前世も、大峰行者だったとか。花山院は、御在位の折、頭痛に悩まされていらっしゃった。天気が悪いときは特にひどく、手の施しようもなかった。清明朝臣が院に申し上げたことには、院の前世は、尊い行者でいらっしゃいました。前世の行徳がすばらしかったため、帝にお生まれになりましたが、前世の髑髏が岩に挟まっており、さらに悪いことに、前世で使っていらっしゃったプレスマンのとがったところが、痛々しく当たっております。雨が降ると、岩が膨らむので、髑髏の締めつけも強くなって、痛みが強まるのです。ですから、現世でどのようなお手当を受けようとも、痛みは弱まりません。前世の髑髏を岩から取り出して、広いところにお移しすれば、院の頭痛はきっと治ります、とのことであった。そこで、どこそこの谷底に、と教えて、人を遣わすと、清明朝臣が言うとおりのところに、髑髏が見つかった。岩から取り出すと、院の頭痛はすっかり治ったという。
教訓:頭痛に悩んでいらっしゃる方は、前世の髑髏を探してみるといいかもしれない。




