表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
末っ子皇女は幸せな結婚がお望みです!  作者: 玉響なつめ
第三章 未来の婚約者に夢を見る

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/234

29

 ヴェルジエット兄様、名前が長いのでヴェル兄様と呼ぶことに落ち着きましたが……とにかく兄様は頑張ってくれたってことは事実。

 おかげで妃たちの争いと子供たちは切り離される……まではいかなくても、干渉度合いが減ったらしく、そのおかげでパル兄様も息がしやすいんだそうだ。


 とはいえ、これまで乱暴者で好き勝手する第三皇子というスタイルを貫いていたこともあって今更品行方正な皇子を演じるつもりはないらしい。


「そういうのはアルとかカルカラの方が似合ってるだろう」


「確かに。あの二人は真面目だもんね」


 性格的な面でいえばパル兄様も真面目だと思うけど、でも丁寧な喋り方で紳士なパル兄様はちょっと想像できない。

 思い浮かべたら口元がによによしてしまった。


「ん? なんか変な想像しやがったな」


「いひゃーい」


「おー、伸びる伸びる」


「パ、パル! 妹の頬をそんな引っ張るな! 戻らなくなったらどうする……!!」


「兄上、人間の体はスライムではないから戻りますよ。子供同士のじゃれあいです」


「そ、そうか……」


 オルクス兄様は空気が読めないとパル兄様に評されたけれど、多分わざと『読まない』タイプの人だと思う。


 兄様たちから、お妃様についても教えてもらった。


 正妃は隣国の姫だった。公平といえば聞こえはいいけれど家族には無関心。

 第二妃も別の隣国の姫。気位が高いけれど、外交や政務には不向きな人。

 第三妃は少し離れた友好国の姫。本人がエルフということもあって、人族以外との交渉によく駆り出される。

 第四妃は属国の姫で人魚。厭世的なところがあり、基本的に表に出てこないが息子のことは大事に思っている人。

 第五妃は属国の姫で獣人。周囲の目に怯えて引きこもっている。


 実際に政務に携わっているのは正妃と第三妃、だけれど逆に言えば野心的な妃。

 政務に関わらない残りの四人は体の良い神輿にするのにちょうどいいとも言える、らしい。


 自分たちの母親の話をするのに兄たちがえらく淡々としているのが気になったけど、私の婚約者を皇帝が決めると宣言したおかげで表面上落ち着いているのだとか。

 

「各国からの推薦合戦がこれから始まるだろうけどな」 


「父上は国内貴族を推してくるだろうが、筆頭公爵家からの姫が俺と婚約しているからな。同じ家と今すぐ縁を繋ぐことはあるまい」


「第二妃の生国も俺の婚約者を送り込むことになっているから、今更別の人間を送り込めないだろ。ってことは正妃の生国か、エルフ族がどう出るか……」


「エルフ族は基本的に求められなければ応じない。母上が嫁いだのも各国が姫を差し出す流れで、足並みを揃えただけだ」


「ふええ」


 私はただ幸せな恋愛結婚がしたいんですけどね!?

 そんな厄介そうな状況に雁字搦めなのはごめんですよ!!


次は12時更新です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ