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末っ子皇女は幸せな結婚がお望みです!  作者: 玉響なつめ
第二十二章 三つ巴ならぬ四つ巴、いや五つ巴?
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 そうしてオルクス兄様のところに行って精霊さんに話を聞いて、私は綺麗な石をゲットだぜ!!


 というか、魔力を石にする? 方法? があるらしく?

 精霊さんたちの説明ではさっぱりわからなかったけど、兄様による通訳と補助で私のなけなし魔力を魔石にしてもらったのだ。


 それはそれで大丈夫なの?

 魔石ってこんなぽいぽい作れるものなんだ……!?


 ってなったのは内緒である。

 なんでも魔力を外に出せないまま結晶化させたら魔石ができるので、外に放出した魔力も固めれば結晶になるのは当然? らしい?


 当たり前のようにオルクス兄様と精霊たちは言っていたけど、多分それ当たり前じゃないからね!?


 この世界の魔法について、私はまだまだ学ばないといけないらしい……。

 

(自分の魔力が弱いし、専門分野とかわかんないからいいや~って適当に聞き流してちゃだめだね……!)


 一つ賢くなった。


 まあそれはともかくとして、石をゲットした。

 なんと私の魔力を固めた石は私の希望通りの色をしていて、ちょっとにやけた。

 それを今度はアル兄様のところに持っていって、首輪を作りたいことを説明したら伸縮自在のロープ型魔道具をちょちょいと改造して、綺麗なリボンタイプにしてくれた。


 うん? どうやったのかな?

 さっぱり理屈がわからない……!


 ちなみにこのロープ型魔道具、本来は捕縛用なのでどんな(・・・)サイズの相手にも巻き付くという代物でギュッと縛り上げるものなので、痛くないように調整もしてくれたよ!

 アル兄様、すごくない……?

 えっ、うちの兄様たちすごいな(再認識)。


 そしてそれを持って今度はパル兄様のところへ。

 壊れにくいように(特にソレイユは空を飛んだりするからね!)保護魔法をかけてもらった。


「アニキんとこにちゃんと登録しに行っとけよ」


「はあい」


 そしてヴェル兄様のところで「これをソレイユとランスにつけまぁす!」と宣言して完了である。


「お待たせー!!」


 ごめん、全然すぐじゃなかったわ!

 あっちこっち走り回ったせいで結構な時間が経っていたと気づいたのは、部屋に戻ったらみんながのんびりとお茶を飲んでいたからである。


 しれっと冷たい目を向けられることはなかったけど、ちょっと拗ねた様子のユベールがかわい……んんん、男の子に可愛いは禁句なんだっけ?

 ソレイユとランスはくっついてお昼寝していた。

 こっちは文句なしに可愛い決定。

 はい、優勝。


「無事に首輪ができたの! パル兄様が壊れないように保護魔法をかけてくれたし、アル兄様がこのリボンに追跡の魔法を組み込んでくれているから安心だよ!」


「よかったねえ」


 サルトス様がのんびり笑顔でそう言ってくれたのが嬉しい。

 そーっと寝ているソレイユとランスに着けたら、リボンは自動的に可愛く結われた。


 やだうちの子たち超可愛い!


「……本当にうちのひめさまはなんでも(・・・・)可愛がるんだから、困った聖女様だねえ~」


 エルヴェが呆れたようにそんなことを呟いているのが耳に入ったけど、あえてその『なんでも』ってのがなんなのか突っ込まずに済むようスルーしたのだった。

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