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末っ子皇女は幸せな結婚がお望みです!  作者: 玉響なつめ
第十九章 神様、いました!

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「とりあえず、神託はそうそう行えない。実際、君の立場が危うくなりそうだったから慌てて神託を降ろした先の巫女は寝込んでしまっただろう? あれだって必要最小限に留めたんだけど……急ごしらえだったってこともあるけど、敬虔な信徒だったからなんとかなっただけであれ以上やったら廃人になりかねなかった」


「ええ……」


 ペルティナさん、とても大変な状態だった!

 そういや出発の日もまだ調子が優れないとかなんとかそんな話をチラホラ耳にしたな……。


 あれって神託の後遺症だったんだ。

 神託、おそるべし。


 っていうか、適性の問題なのか……。


(人は欲を持って自分たちで生きる道を切り開いた代わりに、神様との接触点を失った。神様はただのぞき見るだけで、基本的にはノータッチ。前世の私は姉さん(・・・)の盾となって不幸になった。そして今も、私は……ただの人)


 いや違うな、それなり(・・・・)に優遇されれている〝ただの人〟だな!

 うーん、情報を整理すればいろいろと思うところが出てくる話だけど、それでもある程度気持ちの上で納得できたところは大きい。


 なんで私があんなに不幸だったのか、とか。

 いや理由があれば許せるかっていうとそれはまた別の話だし、そもそも毒親たちが悪かったことは間違いないし。

 もしも真っ当な両親の元に姉さんも私も生まれていたら、姉さんにまとわりつく男連中とかに悩まされたとかその程度の不幸で済んだって話でしょ?


(……単純に、私も姉さんも運がなかったんだろうね)


 そこまでは神様たちだってどうしようもできないことだったんだろう。

 って納得するしかないよね!!


 実際もう転生しちゃってんだし!


「ってことは私も神託を受けたら寝込むってことですか……」


「そうだね。まあ今回ここに来て、メディーテーの子としての祝福を受けたからおそらく他の人間に比べれば負担は少ないと思うけど……それでも全身筋肉痛は覚悟してもらわないといけないかな」


「全身筋肉痛……!」


 それはやだな。すごく……かっこつかない……。

 聖女としてちょっとの熱くらいはなんとか誤魔化しつつ神託を受けましたとか、そんなパフォーマンスができたらなんて思ってたけどこれは却下だな、却下!


 いや熱を出しても結局かっこはつかないので同じか。


「そうだなあ、治癒の書を届けるのはそう遅くならないようにするけど、その前に示せるものがあったら君も安心だよね。じゃあ、今こうして対面しているこの花を贈るよ」


「えっ、痛くないんですか……」


「これ本体じゃないからね? 君と話すのに何もないのは味気ないから花を選んだだけだからね?」


 おっと、思わず目の前の花がイコールで神様みたいに思ってたけどそういや違ったわ!

 花びらちぎんなくて良かった。

 花には罪はないからね……!


「今なんかすごく失礼なこと考えてなかった?」


「いいえ、なんにも~」


「……まあいいよ、面白そうな子だよねホント。治癒の書を通じて何かしらこちらとしても君を支援する方法は考えてみるよ」


「ありがとうございます」


 至れり尽くせりってのはこのことだな!

 前世で徳を積んだら……って話は聞くけど、前世の不幸の分だけ補填が利く人生ってのもある意味すごいなあ。


 私は改めてなんとも言えない気持ちを味わうのだった。

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