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神槍は転生してもやはり神槍を目指す  作者: Scull
第2章

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第17話 さらに西へ

結局内容についてはクロドヴェク、カルルに相談しながら


村長については王への反逆罪で死罪。

村長の家族については特に関与が認められなかったので、村の公職禁止。ただし、今後生まれる子孫についてはその限りではない。

二人の襲撃実行犯については主導してないこと、村長の命令には逆らえないこと、実際には害がなかったことを持って、公職停止。

山賊の家族については罪を問わないこととした。


ただし、山賊のような人間が近隣に潜伏した場合、今後は即座に領主に報告し、討伐させない場合は家族も同罪とし死罪にすると定めた。


リーシアはこれらの法を村民の前で読み上げ、村長宅に飾るようにした。この法を石板に刻んで残すように定め、二人はクロドヴェクとわかれ、想定外に長い滞在となった村を旅たった。


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数日西に進むと、山間に不思議なものが見えてきた。これまでに見たことがない、尖塔だ。見上げる高さがあり、屋根は三角に尖り、壁は丸く囲んでいる。地上階は見えないが、南京で見たことがあるビルディングともまた違う。見えては隠れ、隠れては見え、どうやら尖塔に向かって街道は続いているらしい。


視界が開けると、また珍しい風景であることがわかった。山間の僅かな平地に川が流れ、耕作地が広がる。そこに僅かな盛り土があり、そこに塔が建つ。


尖塔というものを見たことがないのだけれど、なんとも不思議な風景だ。最も近い建物は、滄州市にあった牛城だが、高さが全然違う。街道から木造りの橋を渡り、道が尖塔まで続いている。両脇には柱が立ち、門の風情がある。とはいえ、壁も、塀も、門扉も垣もなく、これでは門として機能しないんじゃないかと思い、カルルと目を合わせる。


カルルが頷くので、意を決して門をくぐる。


道は耕作地から一段高くなっていて、ところどころ水捌けのために切れているらしく、板が渡してある。


カッカッと石畳を歩く呑気の蹄が、板の上ではポッカポッカとなって、ついクスリとなる。


しばらく歩くと塔の入り口に着くが、この威容には圧倒される。木の扉はところどころ鉄で補強してあり、とても頑丈そうだ。こんな建物にどんな人間が住んでいるのか、そもそも人が住んでいるのだろうか。


入り口にはツノのあるトカゲのような生き物の顔が取り付けられており、馬のような轡を噛んでいる。轡に頑丈そうな輪が通り、これを使えば扉に訪を入れたことがわかるようだ。


ゴツゴツと、鈍く扉に音が響く。


しばらくすると、内側の閂が開けられたらしく、扉が手前に開いていく。


さて・・・。

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