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神槍は転生してもやはり神槍を目指す  作者: Scull
第1章

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第41話 コボルト

村に帰ると、村長と村のみんな、アルノルトさん、ヴォルフガントさんと馬たちが出迎えてくれた。割と遠くから一行の接近はわかっていたようだ。


村が近づくと、騎士さまが母グマの頭をかかげ、討伐成功を誇示する。村が一斉にどよめいた。


かかげていた熊の頭を下ろす騎士さまの腕は、疲れを隠しきれない。



日が暮れ、宴のあと、リーシアたちは満腹になった腹をかかえて泥のように寝入った。互いに蹴飛ばしあい、拳が顔に当たったのにも関わらず、目覚めることなくよだれを垂らして。


翌朝、寝違えて痛い首を傾げて、リーシアは一行と共に砦に発った。


再び野宿をし、砦に戻る。


再び訓練の日常が帰ってきた。


母熊の頭は一旦皮を剥がれて肉を落とされた上で、毛を生やしたままなめされた皮をつけられ、骨と皮の間に布を詰められて飾り物になった。


夏にはリーシアの村から近くにコボルトの群れが巣を作ったとの訴えがあり、これまた討伐に出向いた。


父さま、母さま、二人の兄様と何年振りかにあったけれども、当然、言葉を交わすことはできない。これはカルルも同じ。


子供の頃は知らなかったけれども、リーシアの村は割と、周囲に色々な魔物が住まうらしい。今度のコボルトもその一つだ。

体は子供ぐらいで毛と鱗に覆われ、トカゲのようでも犬のようでもある。二本足で歩き、顔は細長く、犬のよう。簡単な道具を使い、群れで狩りをする。言葉があるのかわからない。


このコボルトの群れを夏になる前に一気に討伐した。

コボルトの巣は谷戸にあり、掘建小屋が3棟。


これをまず完全に包囲した上で襲撃した。

深夜、寝静まった頃を見計らって、松明を放り込む。


さあっと燃え上がった小屋から、しばらくするとコボルトがギャアギャア叫びながら出てくる。それをスッと近づき槍を突き立てる。

刃が食い込まないように素早く抜き、とどめを確認せずに別のコボルトに槍を突き立てる。


最後には明け方に鎮火した小屋に対して槍を何度も突き立て、生存者がいないことを確認する。

さらに周辺を捜索して討ち漏らしがないかを確認して討伐を終える。


こうしてリーシアはこの年に二つ目の戦さ場を経験することができた。



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