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神槍は転生してもやはり神槍を目指す  作者: Scull
第1章

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第33話 討伐依頼

春になって陽気のよさが感じられるようになった頃、リーシアも含めた従士団に出動命令がくだった。正確にいえば、騎士リチャード配下の村からの退治依頼だったけど、村を保護するかわりに食糧の供出を受けている以上、そのなにものかわからないものを退治しないわけにはいかない。


村長からの連絡によれば、どうも村のそばに「何か」があらわれて、森に入った村人を襲って殺害したらしい。

その「何か」をなんとかするというのが、村からの依頼になる。


騎士リチャード様がすぐに命令をくだし、出動の準備が整えられる。ハルトさんは留守を預かり、砦の指揮を取る。ハルトさんの下には年長の従士が二人、従士見習いが全員残って守りを固める。


残りは全員出撃だ。


リチャード様が指揮を取り、まだまだ新米のアルノルトさんが随行する。残りはリーシアも含めた従士が6人。ライナーさんを筆頭に、フェルディナントさん、グンタハールさん、ヴォルフガントさん、カルル、そしてリーシア。


馬はリチャード様の乗騎が2頭、恐慌と恐怖。それにアルノルトさんの乗騎が陽気と白毛。他に荷駄としてロバの呑気と暇、居眠りを駆り出すことになった。


ロバは臆病で戦闘向きではないけれど、少ない食料で割とたくさんの荷物が運べるので重宝する。従士たちはそれぞれ自分の荷物を持つけれど、騎士様が荷物を持ち運ぶわけにもいかない。


五日分ほどの量になる食料と、1日分ぐらいにはなる予備の水、騎士様の鎧と武器一揃い、それにアルノルトさんは胴鎧と兜、盾、騎槍、剣は穿いている。


出払えば砦は無人も同然なので、留守居役はやっぱり年長の騎士にせざるをない。

リーシアたち従士は荷物の他に円楯、槍は欠かせない。盾は毛布にくるんだ荷物に引っ掛けて背負うが、なかなかに重い。普段から足腰を鍛えていなかったら、すぐに立ち往生していただろう。


ライナーさん、グンタハールさん、カルルは騎士様に随行し、リーシアはフェルディナントさん、ヴォルフガントさんと一緒にアルノルトさんにつく。


二日も歩けば、目的の村に着いた。さいわい道中に「何か」には遭遇しなかったけれども、逆に遭遇して叩けてしまった方が話が早かったかもしれない。


日も沈んで、一行はまず、泊まることとした。

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