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神槍は転生してもやはり神槍を目指す  作者: Scull
第4章

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第6話 武勇伝

武器保管庫から食堂に移動しながら話を続ける。

「まず道を塞ぐように5人ぐらい立ちはだかったから、最初にそいつらをぶっ倒したんだ」


「カルル、そんなにいなかった。話を盛りすぎだ」

「2、3人?」

「うん」


「立ち塞がっただけで倒されたのか!ですか?」


「そうだよ。もうすでにその時には叙任されていたんだから、王命以外で騎士の行動をさえぎるのは反逆罪だし」


「はあ」


「どんな事情があるにしても、行手を塞がれている時には、退路を断たれたらもう何もできない。この状態では、立ち塞がった相手を倒せなくても、突破して挟撃だけはされないようにしなくちゃいけない。狭い山道だから、多少相手が多くても人数差はそれほど重要じゃない」


「...なるほど...」


「とりあえず、行く手を塞いだ数人を倒して、とって返して背後を突こうとしていた集団を拘束したよ」


「それで捕まえた賊はどのように...」


「捕まえてないよ」


「え」


「捕まえたって、賊の方が人数多いのに、連行できるわけないだろ」

「事情なんて聞いたってどうしようもないしね。拠点にしていた小屋もちゃんと潰しておいたよ」


「はあー」


「とはいえ、その賊も近くの村に関係者がいたから活動できていたんだしな」


「え!あ!あの...」


「あ、フロールヴは知ってるんだ、村ぐるみで山賊をしていたあそこを」

「なんて名前の村か、結局聴きそびれたな」

「山賊の親玉だった元騎士が、結局村長の家の人間だったんだろうな」


「なんという...」


「その村で一晩宿をとったんだけど、寝入りばなに襲撃されてな。

「結局村長一家を全員拘束してから寝たよ」


「あの件を取り扱った騎士がリーシア様でしたか..」


おや?なんだか態度が変わったような。


「ゴブリンの討伐と、グリフォンの討伐をしたのは、その後うちの塔によって、私たちが同行するようになってからだね」とは師匠。


「それでもグリフォンはともかく、ゴブリンの討伐というのはそれほど苦労しなさそうに思えますが」


「うん、フロールヴはどんな討伐をしたことがあるのかな」


「私はコボルトの村を討伐したことがあります。村に接近して、夜討ちをしました」


「ああ、うん、私もカルルもそれはしたことがある。コボルトは村を作るから、討伐が簡単だよね」

「ゴブリンはねえ・・・。洞窟に住み着くんだよね。あれを討伐するのは大変だったねえ」


「洞窟ですか」


と、武勇伝大会になりそうなところで、メルさんが大声を上げて飛び込んできた。


「リーシア様!やっとオルクスどもの拠点を見つけたぜ!」

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