表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

えっ!?私は何でも切れる刃物なのに、これには通用しないって本当ですか!?

作者: 孵化機



ここは、切れ味によってランク付けされる世界

ー カッタワールド ー。


そこに住む少女の物語である。


『私の名前は、軟出藻渇唾愛(なんでもかったあ)!』


自我や、他者との関わりを持ったとき、ずうっっとずうっっと感じてた事があるんだ!




『何と言っても、ちょ~ちょ~ちょ~凄っっいんだから!』


『わ・た・し、は最強(さいきょー)なんだからね』



それはそれは切れ味抜群で、あの伝説の御方<危錬最野那割多(きれんものなかったー)>に最も近いと噂される程だった。


それが、当時0歳2日の出来事である。



→→→→→→20数年もの月日は流れ、現在に至る。



女王となった。



『さあってと、今日もスパッと生きましょう!』



意気込み良し、体調良し、周囲の環境良し、絶好調と言う他無かった。



本日も簡単な依頼なんだろ~なぁと、いつになくぼんやりしていた。



ーーーまさか、、そんな事が起こるなんてぇーーー







==========================================


≪至急依頼≫

本日迄に下記の作業を完了させよ。成功報酬は秘密。楽しみに待っておれ。



1.線に沿って切り取れ


以上


本日証拠を引き取りに参る



_________________________________________________________









----------------------------キリトリ線-----------------------------









_________________________________________________________






==========================================


『どれどれ?ふ~ん、簡単じゃん。』

『えっとぉ、スパン!スパン!と。フフッ、()()()()。』




電子化も進み、既に紙幣による情報交換が終了している時代。勿論連絡手段は電子メールのみ。それが仇となった。




彼女には致命的な弱点があった。当然、最強なので些細な物事への関心など持ち合わせていなかった。ただ、自分は最強である!強いんだ!それだけで世間は易しい。生温い。その結果が今の自分だと、塞がらない傷を日々彫っていた。




ーーー依頼主が来た


「では、お納めしますぞ。」

『ええ、どうぞどうぞ!これでしょ?』


差し出したそれは、真っ二つに割れた真っ黒な画面のガラクタであった。


「ふむ、これは?」

『はぁ?あんたの依頼でしょお?作業通り切り取りましたよ?』

「いやいや、何を仰有る。貴方、()()()()()()()()。」

「これで失礼致します。本日は見送りとさせて頂きます。またのご利用をお待ちしております。」


『はあぁあ?どうぞ、どうぞ、私こそご迷惑お掛け致しましたぁ』



そう、キレは悪いのであった。






『これには通用しないって本当ですかぁああああああ?』





----------------------------キリトリ線-----------------------------




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ