最近流行の(?)スマートドラッグのニュースがもどかしい件
最近多いスマートドラッグ関連のニュースですが、YAHOOニュースにせよテレビにせよ、情報発信する上で制限があるのか、表現に中々苦心しているように感じます。
特にYAHOOニュースの場合、普段なら記事自体が間違っていても、下にスクロールして視聴者コメントを見ると鋭い突っ込みが入っていることが多いです。しかしその視聴者コメントすらも間違いが目立つ。
スマートドラッグ関連のニュースが情報発信者にとって一番悩ましいのは、やはり「効果があること」なのでしょう。だって効果があるよと書けば、皆が手を伸ばしてしまう。そこで「頭がよくなる」という表現にかえて、「飲んだだけで頭がよくなるわけないだろ」という言い方をする。そんな苦労があるように思います。
スマートドラッグは飲めば頭がよくなる魔法の薬、ではありませんが、集中力を高める効果は確実にありますからね。報道する上でそこがネックになるのでしょう。
そしておそらくは純粋な薬としての効果以外にも、プラシーボ効果もあるでしょうね。詳しくは「作業興奮」「獲得的セルフハンディキャッピング」といった単語をググッていただくのが早いのですが、人間は始める前はやる気がなくても、一度何かをやり始めたらそれに集中する事が出来ます。一錠何百円もするスマートドラッグを飲めば、勉強しないともったいないと思って机に向かう。そうすると(スマートドラッグに効果があるかどうかはさておいて)作業興奮ともったいない精神、プラシーボ効果などによって集中して勉強が出来る。
そして勉強がはかどると、それをスマートドラッグのおかげだと思い込んで、パブロフの犬になるわけです。
そんな一見するとすばらしいスマートドラッグを規制する理由、それはもちろん副作用があるから、薬物乱用につながるからです。
僕は職業柄。向精神薬やADHDの薬をよく扱いますが、
「あの劇薬を自分の勉強に使うだって?HAHAHA、無理無理無理無理、若者クレイジー」
というのが正直な感想。
何しろ脳に作用する薬ですから、当然依存症は気になります。ただの咳止めだって乱用注意なんです、あの薬を勉強に使うとか考えられません。
「でも覚せい剤よりはましなんでしょ?」といわれればそのとおりですが、強弱の違いはあれど同じこと。世の中には20mg錠や10%散は麻薬扱いで扱うのが面倒だけど、薄めた5mg錠や0.1%散は劇薬や普通薬になる薬だってあるんです。数倍の量を飲めば同じことなのに理不尽ですが、そんなもの。薬はリスク。飲みすぎれば同じこと。
中高校生たちに必要なのは、スマートドラッグをただ取り上げるだけではなく、「作業興奮」「獲得的セルフハンディキャッピング」といった脳の機能を理解させた上で、どうやって勉強机に座るのかを考えさせることでしょう。
あとは使わせるにしても、合法的なものにすること。
合法的なスマートドラッグのひとつに朝ごはんがあります。朝ごはんを食べずにスマートドラッグをのんでる人は、朝ごはんを食べなさい。薬より効きます。
次に睡眠。夜は寝なさい。昼寝は二十分まで許します。寝ないでスマートドラッグで無理やり起きて勉強しても、記憶が定着しません。
ちなみに、僕のお勧めの合法的なスマートドラッグはDHAです。魚嫌いの若者には是非飲んでもらいたい。食事が糖質に偏ってる人にはマルチビタミン&ミネラル&アミノ酸などもいいですね。それとこまめな水分補給。
僕も飲んでいます。下手な薬より効きます。冗談ではなく、脳内物質の生成には元になる栄養素や反応過程で必要な触媒たるミネラルが不可欠なんです。原料のない状況で分泌を促すだけのスマートドラッグを飲んでは、依存症まっしぐらです。水分不足は脳の血流を悪化させます。こまめにちょっとずつの水分補給は、風邪の予防にもなります。
それでも、どうしても危ない規制対象のスマートドラッグじゃないと勉強できない、作業興奮なんて感じられないというあなたは。
早めに心療内科にいきなさい。




