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今更ですがイントルーダーではなんか呼びにくかったので魔物に名称変更しました。
あと2,3の話しをまあまあ変更したのでそれから読み直して頂けたらと思います。
一番見つかっちゃいけない人達に見つかってしまった
そう思っているとずっと黙っているせいか無言の圧が掛かって来るので質問に答える。
「・・・はい、多分私の事だと思います」
「そう、とりあえず君の名前を教えてくれる?」
「心です」
とりあえずで適当な名前をひねり出して答えているためにありきたりな名前しか思いつかず、ネーミングセンスがないことに頭を抱えた。
隣の九重さんにも別の警官が同じ質問をしているようで九重さんも答えると別の質問を飛ばしてくる。
「親御さんはどうしてるの?」
「それは・・・」
親、両親かぁ・・・多分今の姿を見ても自分たちの息子だとは思わないよなぁ。
何とも言えない質問ばかりするので困ったように微笑みうつむくと話したく無いと捉えたのか次の質問が飛んでくる。
「わかった、じゃあ自分の家の住所と電話番号はわかる?」
「いえ」
「じゃあ・・・ん?その足の怪我はどうしたんだい?九重さんは何か知ってる?」
出来るだけ声を優しくしようとする警官に何故か恥ずかしさを覚え、服をギュッと掴むと脛辺りまであったスカートが少しだけたくし上げられ、つっかえ棒を探していたときに出来た傷が顕になる。
何も話したがらない真司とできたばかりに見える傷を見て警官達の頭の中には「虐待」という言葉が浮かんでおり、少し顔を強張らせるが直ぐに穏やかな笑みを取り戻す。
「こ、これは家で探し物をしてたときに転びました。九重さんは関係ありません」
自分の証言をどれだけ信じてもらえるかは分からないがこれまで親切にしてくれた九重を巻き込まないためにどうにかしようと思考を巡らせていたその時、緊急アラートが響き渡った。
この音は近くで魔物が発生した時にのみ鳴り、周囲の人へ避難を促すためのものである。
それが鳴ったということは即ち近くに魔物が発生したと言うことである。
「チッこんな時に・・・君たち、緊急事態だからひとまず避難しようか」
警官が心の手を引き、もう一人が周囲の人に向かって避難するように指示を促す。
「あ、あの!私、魔法少女なので戦えます!」
心の手を引く警官が立ち止まっていた九重に向かって「君も一緒に行こう」と言うとそう宣言した。
「ダメだ!私は警察官としてこの街に住む人々の安全を確保しなくてはならない!それは君が魔法少女だろうと例外ではなく、君たち魔法少女はまだ子供であり、君たちが体を張る義務はない!それにまだ魔物の等級もわかってないだろう!」
危険すぎる!と必死に叫ぶ警官の声を無視し九重は反対方向へ走り出す。
「クソッ」と警官は言い、もう一人の警官に向かって叫ぶ。
「おい!俺は向こうの人達へ避難を促してくるからこの子を避難所まで頼む!」
心の手を引いていた警官は心をもう一人の警官へ託すと九重が走っていった方へ自身も駆けだす。
心の事を託された警官は「あの人は!」と怒気を含みながらも何処か誇らしげな声色でつぶやく。
「さ、行きましょう!」
警官に手を引かれるがままに暫く走ると避難所まであと少しという所まで来たとき、何かが崩れる音がこちらに向かってくる事に気が付き、同時に悲鳴も聞こえるようになった。
直ぐ近くに魔物が近くまで来ていると言う事だ。
「あぶない!」
急にそんな声と共にドンッと強い衝撃が心に襲いかかる。
突然のことで受け身も取れずに心は道路へと投げ出された。
「早く逃げろ!」
そう警官が叫ぶと同時に何か固く重いものがコンクリートに叩きつけられる音とグチャと言う音と魔物の雄叫びが心の耳に届く。
その瞬間から警官の声は聞こえなくなり、代わりに周りからの悲鳴が鋭さを増した。
こうなればもう目の見えない心でも理解が出来る。
恐らく九重は魔物に挑みその後を追いかけた警官も死に、次の標的へと向かってここに来たのだと。
そして今まで手を引いてくれてた警官はその魔物の餌食となり、今、目の前で殺されたのだ。
この事実を受け止めると次の獲物は自分だろうと心は思う。
「ああ、死にたくないなぁ・・・」
涙を流し、胸の前で手を握り合わせる。
すると眩い光に覆われ、それが収まるとそこには修道服を着た心がいた。
あんまり満足はしてないです
三人称って書きづらい




