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詩(漢堂朔夜名義)

文字に追われる

作者: 漢堂朔夜

待ち人がいる。


表面上見えているのは数人だが、実際は数十人が見ているであろう。


彼らは私の文字を待っている……と考える。


待ち人のために、文字を書こうとするが……何も思いつかない。


思いついたとしても、それは適当なものでしかない。


こんなもので、待ち人が満足なんてするわけがない。


文字を書く……文字を書く……。


……ダメだ、文字を書けない、文字が怖い。


文字から逃げたい……助けを呼びながら、私は走った。


文字は追う、「逃げるな」と言うように。


私は文字に追われている、文字からは逃げられないのだ。


文字に追われる。

文字に追われる。

文字に追われる。


待ち人よ、どうか臆病者の私を許してくれ。

文字よ、私を追わないでくれ。

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[一言] 気負い過ぎませんように〜 (・∀・)ノ
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