コータル辺境伯領にやってきた!
カスト王国の最東の領地。コータル辺境伯領。
海に面するので貿易の拠点で賑やかな街だ。
かつては海賊も多かったが、辺境伯のおかげで今は海上の護衛団として街のみんなや商人たちと平和に暮らしている。
ここに1人の王族が来た。
オリビア・フィー・カスティス。18歳。
ふわっとした明るい茶色で癖毛。髪と同じ色の瞳で少しつり目。
「オリビア王女!お久しぶりです。ようこそいらっしゃいました。」
きれいなお辞儀で迎えてくれたのはコータル伯爵。
ノエル・アンセム・コータル。
体の大きい屈強な人。日焼けした肌に赤い髪。22歳。
顔を上げるとニカッ、と笑ってくれた。
笑うときれいな歯が見える。
「コータル伯爵、お出迎えありがとうございます。
しばらくお世話になります。
こちらはわたくしの侍女でエミリアです。わたくし共々慣れない場所でいたらないことも多いかと思います。ですが遠慮なくご指導くださいませ。」
侍女と一緒にお辞儀を返す。
え?王女なのになぜって?
そりゃあ、王女っていっても継承権は五位で一番下だし。一番上のお兄様は12歳も歳が離れているし、とても優秀(そしてかっこいい!)なので時期国王として決まってるも同然。
わたくしはただただ可愛がられて育った世間知らずの娘です。
そのために今回は商業なり民の生活なりのお勉強の為に、3ヶ月ほどご厄介になるのです。
去年のお父様の誕生会のビュッフェで行く先々同じで仲良くなりました。食の好みが同じですね!なんて。
お父様は彼をとても気に入っているので、今回のお勉強滞在は即許可が出ました。
コータル伯爵家の馬車に乗り換えて、お屋敷まで案内していただきました。
わ!椅子がふかふかです!揺れも少なくてとても快適です!
エミリアも、すごい…と声を漏らしてました。
「こちらがうちの屋敷です。王宮に比べたら…とても狭いかと。ですがご飯だけは負けません!オリビア王女も気に入ると思いますよ!」
手を差し出され、エスコートを受ける。
赤いレンガのお家です。
「可愛いお家です!レンガの色が伯爵の髪の色と同じですね!
お食事がとても楽しみです。伯爵とわたくしの好みは似てますから!」
楽しい3ヶ月になりそうです!
終わらないと困るので、何話かでさらっと読める恋愛ものにしたいと思います。
作者の余裕次第で更新頻度は変わります笑
ご容赦くださいませ~。