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心の詩集  作者: ばっちい
3/5

小さな頃についた心傷。(※アンハッピーです)


この世に産まれた時。


歳の離れた兄と姉がいた。


可愛がってくれた。


愛情を注いでくれた。




でも、次第に離れていった。




小さな私にはその意味が解らず。


兄や姉に自分から近づいて行った。


自分から行けば必ずまた笑顔を向けてくれると信じていた。


でも、違った。


意味が解らず私は一人で考えた。


ひたすら考えた。


やっぱり解らずに懲りずに近づいた。


やはり同じだった。



小さな私には諦めるしか選択肢は無かった。






保育園に入園した時他の子より1年遅れだった。


初めは無視された。


けれど、徐々に仲良くなった。


とても仲の良い男の子が出来た。


2人で良く遊んだ。





良く泣いて笑う感情豊かな不思議な男の子だった。


私は不思議な男の子に夢中になった。


その男の子を見ていると世界が穏やかで温かいものに見えた。


幸せだった。





ところがある日。


男の子は私に恥ずかしそうに打ち明け話をした。




ーーちゃんが好きなんだ。




……私ではない女の子の名前だった。




世界が突然反転した様な錯覚を覚えた。


それが私の名では無い事に意味も解らず戸惑った。


胸が苦しくて、これ以上男の子の側にいたくないと思った。





男の子は笑顔のままだった。


私はこんなに苦しんでるのにと恐ろしく思った。





それからその男の子に冷たく接する事にした。


むすっとする男の子に少し安心した。


少しは私の気持ちが分かったのかな?





けど、たまに他の男の子と一緒にからかってくる。


一人では私に敵わないと思ったのかな?


一人で来るならば私はちゃんと話せるのに。


怒りに任せて私は男の子を叩いた。


そしたら泣いた。


結局、何がしたいのか意味が分からなかった。




男の子はそのうち私に近づきもしなくなった。




結局、その男の子は好きな女の子と上手くいったのか分からなかった。


知りたくもなかったから当然だ。


私に感情が無ければ応援出来たのにね。





傷付くのならば


私はもう人と仲良くする事はしないだろう。


そう固く心に誓った。



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