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よいこのマジキチ短編集

あまりにも最強な俺は超最強なのでとてもつよい

作者: まさと †漆黒ノ夜ニ狂フ獣†

爆音がした。


「どかーーーーーーーーーーーーんん!!!!!」


大きな爆音に俺は驚いた。いかねばならないようだ。


「待て・・・・・・!!!」

「なんだ!!!?!???」


そいつは振り向くと、拳をねじまげて俺を威嚇した。つよそうだ。だが、俺はひるまない。


「やめろ・・・・・!!!」

「はっはっは!!!!やめるものか!!!!!」

「そうはさせない!!!!」


ばこーーーーーーーーーんん!!!!!!

つよい一撃が叩き込む。とてもつよい。しかし、俺もまけてはいない。


どばーーーーーん!!!!!!!!!


「ぐはっ・・・・・・!」

「どうだ・・・・・・・・・・!!!」


やつは激しく血を吐いた。渾身の一撃がみぞおちに叩き込んだようだ。必殺の神業。これを受けて立っていられるはずがない。


「まだだ・・・・!!!」


立ってた。


「おれはまだ・・・・・・しなない・・・・!!!!」

「なんで!?」

「おれには・・・・・・救わなければならない・・・・・・・!!!」


衝撃の真実であった。俺はあまりのびっくりした。とてもびっくりしたのだ。


「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

「くっ・・・・・・・・!!!!」


猛攻を防ぎながら俺は必死にかんがえた。どうすればいい。どうすればいいんだ。

俺は考えた。とても考えた。とてもとても考えているうちにお腹が空いた。そんなわけで一度帰って冷蔵庫の中身を確認した。鶏肉が200グラムと卵、それから玉ねぎがあった。よし、今日はチキン南蛮にしよう。


 チキン南蛮を自宅で作るのは、あまりにも手間がかかると考えるかもしれない。チキン南蛮とは定食屋で頼むものであり、独力で作るなど怠惰の神に対する冒涜だと。しかし、その主張は大きな間違いだ。少しコツを掴めばチキン南蛮は誰でも簡単に作ることができる。


 まず最初にやるべきことはタルタルソース作りだ。タルタルソースに必要なものはゆで卵と玉ねぎ、それからマヨネーズ。要はこの三種をいい感じにぐちゃぐちゃにすればそれで良いのだ。ゆで卵が作れないーだとか、玉ねぎのみじん切りなんて無理ーだとか言う軟弱の輩は市販のものを使えばいい。ぶっちゃけ、タルタルソースなんて誰がどう作っても酸っぱいマヨネーズの粋を出ない。


 次に作るのは隠れた主役こと甘酢である。この甘酢こそがチキン南蛮の味を決めると言っていい。甘酢の調合には宮崎数千年の秘伝が必要となるが、そもそもここまで読み進められるのは選ばれし宮崎県民のみなので問題はないだろう。いや僕は私は宮崎県民じゃないよと思ったそこの君。ずっと秘密にしてきたけど、実を言うとこの世界はとっくに宮崎のものなんだ。今まで内緒にしててごめんな。特に宮城は念入りに滅ぼした。


 ここまで来たらいよいよ本番。鶏肉200グラムをフライパンの中で揚げ焼きだ。揚げ焼きって油の処理が比較的楽でいいよね。一人暮らしだと揚げ物なんてとてもやる気起きないけど、揚げ焼きだったらなんとなく許せる感じするじゃん。しかしそれこそが奴らの罠なのだ。揚げ物簡単にできるじゃんと思ったが最後、待っているのはデブの扉だ。中性脂肪はいつも脇腹から虎視眈々と俺達の命を狙っている。


 そして揚がったお肉を甘酢にダイブイン。ほどよく漬け込んところで皿の上にオンザディッシュ。そしてサイドディッシュに千切りキャベツを添えて、タルタルソースを好きなだけかけたら。


 完成だ!!!!


「ばかなーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」


やつは消し炭になった。

ぶっとんでいったあいつをふっと見送り、俺は足早にさっていく。


「あとは・・・・まかせろ・・・・・!!」


おれのめには、熱い涙がこみ上げていた。

絶対に許さない。

あいつの借りは、この俺が絶対に返す。

絶対にだ!!!!!!!!!!!!

チキン南蛮作ったことないです

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― 新着の感想 ―
[良い点] また一つ新たな知識を得てしまった...
[一言] 社会に疲れたサラリーマンが深夜テンションで書いたみたいな...
[一言] なんか、すごかったです。 おいしそう。
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