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プロローグ 『本音は?』

「オカンおはよう」

「康介!アンタまた遅刻するよ!朝ごはん作ったからたべえ!」


実家の徳島から泊まりに来ている俺の母親が今日も口うるさく言う。


「オカンまたおでん?もうお金頂戴!外で食ってくる!」

「アンタまたそんなこと言って。期間工遅れちゃうからはよたべえ!今日から早番でしょ!」


俺は不機嫌になりながらも朝食に手を付ける


今年注目!若者を惹きつけるネットタレントたち!

テレビでは最近すっかりポピュラーな存在となったネットタレントの特集が放送されている。


「はぁ。ネットタレントね・・・俺も似たようなことやってた時期があったな」


というのも、俺はかつてニコニコ生放送というプラットフォームで人気を博す配信者だった。


「まあ、昔のことを思い出しても仕方ないな、今日も期間工頑張るか」


俺は身支度を済ませ家を出た。


「おいハコッスなんでブラストワンピースに賭けなかったんだ?」

「もう、からかわないで下さいよ田中先輩」


俺が出勤すると開口一番、職場の先輩である田中先輩が言った。この人は昔俺のファンだったらしく事あるごとに配信のネタを振ってくるのだ。


「あっ、いけね。今日の昼メシ買って来るの忘れた」

「なにしてるんですか田中先輩。まだ時間あるんで僕が買って来ましょうか?」

「ああ、すまんな豚」

「豚じゃねえよ!」


そんなやり取りを交わし俺はコンビニへと向かった。


「ん?なんだあの女の子」


コンビニに向かう途中の裏路地で俯く少女が目についた。


(どこの国の服装だ?困ってそうだしとりあえず話しかけてみるか・・・)


「おい、君。どうかしたの?」

「・・・すく・・・て」

「え?」

「救って下さい。私たちの世界を」


俺は状況が呑み込めず固まってしまった。


「救うってどういうこと?急にそんなこと言われてもどうしようもないんですけれどもっ!はぁいw」

「本音は?」

「世界を救いたい(笑)」



俺はその瞬間異世界に転生した。



次回 第一章『6人じゃない...』

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