表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

時とこね 時の詩

季節を彩る 秋月と朝焼け うっすら嘲笑うように 織り成す

作者: 時 とこね

季節を彩る

秋月と朝焼け

うっすら嘲笑わらうように

織り成す天体ショー


最後の星が

光に飲まれたら

私と君はきっと

手を離すでしょう


いつも明るい君の横で

照らされるままの私は白色

色付く世界で君は輝いて

私はいつもその後ろ


もう終わりにしよう

いい掛けた声を

君は優しく塞いでくれた


秋晴れの空に

揺らいだ雲は

今日も黒光りして

風の中


十五夜明けの

二人の横を

なめまわすように

風が吹いた



夢を描いた

君を見ていた

くすくす嘲笑わら

みんながいた


それでも君は

前向きに生きて

私なんかはきっと

足手まといでしょう


いつも明るい君と重なり

光を奪う私は漆黒

君が涙すら流せないなら

私がそれを隠してあげる


大丈夫と

見上げたこの目を

君はそっと閉ざして

静かに泣く


月日の止まった

時空峠には

髪をほどき靡かす

少女が一人


思いの丈を

彼に叫んだ

その声は届きそうで

届かない


伝えきれない

それが全てで


彼は進んで

少女は歩き

二人の行方は

すでに知られず


ここにいるのは

少女なれの果て

空の迷い子

私は泣いた



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ