第8話 洞窟
しばらく歩いていると洞窟のような場所をみつけた。
「おお、ここなら雨も防げるし、ある程度安全に過ごせそうだ!」
洞窟はかなりの広さがあった、奥のほうはみえないし、少なくとも人が何十人かは余裕で入れそうな広さだ。
「この洞窟かなりひろいな、少し奥の方にいってみるか……なには役にたつものがあるかもしれないからな」
俺はそうして奥へ進んでいった、当然魔物がいる可能性もあるのでいつでも
気配遮断を使えるように考えて慎重に進んでいく。
そうしてある程度進むとそこそこ広い場所にでた。
「うお、いきなり広い場所にでたな、洞窟はここで行き止まりか。ん?これは焚き火の跡か?前にここで焚き火していった人がいたってわけか」
洞窟で焚き火ってできたっけ、と思いつつ俺はなにか有用なものがないかと探していった。
「うーん、焚き火をするのに使った木の残りに、なにもない……ん?」
これは、もしかしてナイフか。
「おお、こんなところで武器が手に入るとは!さすが幸運20!しかしこのナイフちょっとボロいな、まぁじゃなきゃ捨てていかないか。とりあえず鑑定!っと」
{ボロボロのナイフ}
つかい古されたナイフ。長年使われつづけた結果ところどころ欠けてしまっている
「うーん。少々の不安が残るが、とりあえず武器ゲットだ!」
これで魔物に襲われても一方的に逃げるしかできないということはなくなった。
「さて、いいものも手に入ったしとりあえず戻るか」
俺は来た道を戻っていった。歩きはじめて数分で洞窟の入り口まで戻ることはできた。
「さてと、少し小腹がすいたな」
もてるだけ持ってきていたパプゴを一つだけ食べておくか。
「5個もあるし一個くらい食べてもいいよな……よし食べよう」
そこまで大きさはないパプゴである。あっさりと食べ終わった。
「うーんやっぱりうまいなー。個人的にリンゴやぶどうより好みだ。さてと、ステータスはどうなってるかな」
佐藤悠馬 level1
HP40
MP27
力5
体力5
素早さ2
幸運20
「なるほど、パプゴ1つで2回復ってところか。パプゴの残りはあと4つ、全部食べても8しか回復しないわけだ。やはり大きく回復しようとすると寝るのが最適みたいだな。」
しかし、そうだな、そろそろlevelがあげてみたいな。
武器もちょっと見た目は悪いが無事手に入ったことだ。
やることは一つ……か
「あのうさぎもどき、リベンジだ!」