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第27話 出発


あれから1時間ほど、外の日も落ち始めている。

そろそろだろうか。

そう思い俺は横になっていた体を起こし、



「よし、そろそろいくとするか。今日は夕食は楽しみだ。明日からはグレースさんとの長旅、当分簡単な食事が続くだろう。」



今日は腹一杯たべるぞ!そう思いながら1階に向けて歩いた。

1階につくとすでにかなりにぎわっていた。てか昨日より明らかににぎわってないかこれは、座る場所があるだろうか・・。俺がそう不安になりながら座る場所を探していると・・



「あー、ユーマさん!こっちこっち、席とっといたからここに座ってくださいねー」


うむ、マリー気の利く子だ。素晴らしいぞ。


「ありがとマリー、座らせてもらうよ。それにしても昨日よりずいぶんにぎやかだね。なにかあったのかな?」


「ユーマさんのせいですよー、みんなユーマさん一目見ようとしてみんな集まってるんですよー」


俺の・・せいだと・・!

そういえば気のせいかと思っていたがみんな俺を見ているような気がする・・。


するとガントさんが、


「おうみんな!こいつが逃がしちまった盗賊をたった一人で片づけちまったユーマだ!こいつは明日には旅に出ちまうからみんないまのうちに感謝しとけよー!」


「「おおおおおおおおおおおお」」


「やるじゃねえか坊主!そんな貧弱そうな体して!」


「まさか俺たちが逃がしたあいつらを一人でやっちまうとはな、人は見た目だけじゃ判断できねえってことだな!村救ってくれてありがとな!」


「うちの息子とそう年齢もかわらないだろうに・・立派なもんだ!

うちの息子にも見習わせたいくらいだぜ!」


「いい顔してるな・・、どうだこのあと俺と一緒にすごさねえか?」


うむ、みんないい人ばかりのようだな。約一人少し変な人がいたが気にしないでおこう。気にしてはいけないような気がする。それとこれだけはいっておかないとな


「いえいえ、当然のことをしたまでですよ。それと自分は25歳なのでそこのところよろしくです」


その後驚きの絶叫が上がったのは言うまでもないだろう。


そんなこんなしているうちにマリーが、


「なんかすごい盛り上がってますねー、はいユーマさんこれ今日の夕食ですー シルバーウルフの特大ステーキにシルバーウルフのお肉をたっぷり入れたシチュー、それと昨日とおなじサラダですー」


うおお、すごいボリュームだ。そして今日はスープではなくシチューのようだ・・うむ、見ただけでよだれが出てきそうだ・・たまらないぜ。


「では自分は仕事戻りますのでゆっくり食べててくださいねー。食べ終わったら食器はそのままでいいですのでー」


さて、俺は目の前にある料理にもう我慢できない。

俺は一心不乱に食べ続けた。



そして気づいたら目の前の皿はすべて空になっていた。


大満足だ・・本当においしかった・・

さて腹もふくれたことだし部屋にもどって寝るとするか。



「マリー、料理すこくおいしかった。いままで生きてきて食べたなかで一番おいしかったと思う。マリアさんにも最高だったと伝えておいてくると助かる」


「ありがとうございますー。そこまで言ってくれると母さんもすごい喜ぶと思います!-」


「じゃあ俺は部屋に戻って寝るからまた明日ね」


そういい残し俺は部屋に戻っていった。

部屋に入るなり俺はベッドに横になった。

食べてすぐ横になると体に悪いと聞くがまぁいっか。



「ふぅ、本当においしかった。正直この料理が食べれただけでもこの村にきた価値は十分にあったな。それにいい人達にいっぱい出会えた・・。いきなり異世界にきて初めてあった人が盗賊でどうなるかと思ったけどこれなら悪くないな・・。だけど明日にはお別れか、やっぱり少し寂しいな・・」



また機会があったらこの村には来てみたいな。

そんなことを考えながら俺は眠りについていった・・。

・・・・・・・・・・・・・・







次の日の朝


「よし、ちゃんと起きることができたな。これから朝飯を食べてグレースさんとの待ち合わせの門に向かうとしよう」


部屋に忘れものがないか確認してから部屋を出て階段を下り1階にいくとすでにマリーは働いているようだった。


「あ、ユーマさんおはようございますー。朝ごはんの準備してますからそこに座って待っててくださいねー」


「ああ、わかった」


それからほんの数分で、


「おまたせー、これシチューとパンだよー」


お、昨日のシチューか、いいねいいね。


「ありがとう」


よっしゃいただくとしますか、うんうまい。

ほんの数分で食べ終わった。


「ふぅ、おいしかった・・」


よし、そろそろ行くとしますかね、そう思い席を立った。

するとガントさんが現れて、


「ようユーマ、そろそろ出発か。お前なら大丈夫とは思うがきをつけていってこいよ。お前が無事フロックスにつくこと祈ってるぜ。おーいマリア、マリーー ユーマそろそろ出発するだとよー」


すると厨房の方からマリアさんとマリーもでてきて、


「ユーマ君もう行っちゃうのね、どうかきをつけて怪我のないようにね。あ、そうだ。フロックスに行くのならジニアって宿屋にいくといいわ。私の妹が経営している宿屋なの。私の紹介っていえばもしかしたら値引きしてもらえるかもしれないわね。ちなみに妹の名前はサリアよ。」


マリアさんの妹がやっている宿屋ジニアか、覚えておこう。


「ユーマさんもういっちゃうんだー。寂しくなるねー。あ・・そうだ」


マリーは突然こっちにこいこいと手招きしはじめて。

なんだろうか、俺はマリーのほうに行き耳を近づけてみるとマリーは小声で。


「ユーマさんが私のスカートの中のぞいたことはお父さんには内緒にしててあげるねー」


こいつ!!!!やっぱり気づいてやがったのか!!

俺は驚愕の目でマリーを見ていると。


「えへへ、ユーマさんきをつけていってきてね。あとまたこの村に遊びにきてくれるとうれしいなー」


可愛い・・許すとしよう。


「みなさんありがとうございます、また機会があれば是非寄らせてもらいます では行ってきますね」


そう言い残し俺は宿を出ていった。

うーん本当にいいところだった飯もうまいしみんないい人だ、またこよう。


「さて、そろそろ時間かな。もうグレースさん待っているかもしてないし急いでいくとするか」


そう思い小走りで集合地点の門に向かった。


門につくとやはりすでにグレースさんはいた。待たせてしまっただろうか。



「すいませんグレースさん待たせてしまいましたか?」


「いや!俺も今来たところだ!問題ねえさ!」


「それはよかった、ではそろそろ」


「ああ、行くとするか!」






俺とグレースさんは村を後にした。


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