第2話 神様
ふと目をあけると、回りは真っ白い空間だった。
「俺はたしか、家をでて、バイトを探しに行く途中トラックに……」
トラックに轢かれて死ん……。
「そうだ、俺はトラックに轢かれて死んだはずだ!」
なのにここはどこなんだ……見た感じ普通の場所ではなさそうだが天国ってわけでもなさそうだ。俺は自分の体を確認した。衣服は死ぬ前に来ていたものだ。特に痛いところも怪我をしているところもない。
そんなことをしていると唐突に男なのか女なのか判断のつかない声がした。
「やぁ、無事に目がさめたようでなによりだ。まぁ無事とは言いづらいかもしれないけどね~」
中性的な外見だ、いやそれよりも、
この人さっき周りを確認したときはたしかにいなかった……
「おや混乱しているようだねぇ、まぁ死ぬの初めて見たいだし仕方ないかなぁー」
どうやら俺がトラックに轢かれ死んだのは確定のようだ、というか死ぬのにはじめてもくそもないだろうと心のなかで思った。それよりも気になるのはこの人の正体だ。勇気を振り絞ってきいてみることにした。
「あのあなたは誰なんでしょうか?」
その質問の答えはすぐに帰ってきた。
「私の名前はラスティ、君たちの世界でいうところの神様ってとこかな~」
読んでいただきありがとうございます。
これからもこの調子で頑張っていくのでよろしくお願いします。