第17話 対人戦
なるほど・・どうやら盗賊で間違いないみたいだな
だがこのステータス・・少し妙だな
ラルドという男のlevelは俺より4も上だ
だがlevel以外の数値はすべて俺のほうが上回っている
能力の伸びは個人差があるのか いつか検証しないとな
「よし・・残りの二人のステータスも一応見ておくか
もしかしたら力を隠しているっていうこともあるかもしれない
{鑑定}発動」
ヨサクlevel15
HP43/80
MP0/0
力27
体力18
素早さ20
幸運8
{スキル}
短剣術level1
{称号}
盗賊
ギルlevel16
HP40/75
MP0/0
力22
体力20
素早さ23
幸運10
{スキル}
短剣術level1
鷹の目level1
{称号}
盗賊 狩人
ほう・・やはりこの二人はさっきのリーダー各より強さは落ちるみたいだな
そしてこの二人も盗賊で間違いない
だがこのギルってやつ 知らないスキルと称号を持っているな
鷹の目か おそらくだが視力に補正がかかり目がよくなるとかそういう感じだろうか・・いいスキルだな
称号の狩人 これはわからんな
まぁいい 大体の情報はわかった
「さて・・情報確認はすんだ・・あとは・・」
こいつらをどうするか・・だな
「おそらくだが・・・こいつらには俺は負けないだろう
ステータスにおおきな差もある 武器はとがった木の棒 それと魔法か
人数の差はあるが 気配遮断の前には特に問題はないだろう
ちょうど気配遮断時の魔法についても実験したかったところだ
危なくなった時は逃げればいい 素早さはこちらのほうがかなり高い」
「しかしアニキ!
こんなとこでパプゴが大量に菜っているとは運がいいっすね!」
「ああ! まさか森に入ってすぐこんなもの発見できるなんてな
村であんなのと会ったときは俺たちの運も尽きたかとおもったが
俺たちの悪運はまだ尽きてねえらしい!
よしおめえらさっさとパプゴ食ってHP回復させてとんずらすっぞ!」
「うっすアニキ!」
ふむ こいつら食事休憩でもとるつもりらしい
これはチャンスだな
こいつらは村を襲ったと言った
ならこいつらを手土産に村にいけば話もしやすいかもしれない
問題は殺すか殺さないか・・だな
正直平和な世界で育った俺にはやはり殺すという行為に抵抗はある、あるが・・
「まぁこいつらは盗賊だ 殺してしまったとしても仕方がないだろう
殺されたくないなら盗賊なんてならなければいいだけだ、」
さて そうなれば後は準備をするだけだ
まずはMPの確認・・よし満タンだ
これで気配遮断は150秒はもつことになる
ほかの魔法を使わなければ・・・だが
アイテムボックスからまずとがった木の枝を左手にもつ
これはファイアボールで仕留めきれなかった時のためのものだ
そして気配遮断を使う これでもう奴らには俺の姿はみえないだろう
「・・・やるか」
俺は草むらから一気に飛び出した
「ファイアボール!」
手のひらにボーリングの玉サイズの大きな火の玉が現れる
しかし盗賊たちはそれにきづいた様子もない
そして高速で飛んでいくイメージを持って・・放った
結果弾丸並のスピードで飛んでいくファイアボール
「な・・なん・・・・」
俺の手から離れた瞬間ファイアボールにきづいた様子だが・・遅い
「ぐあああああああああ!!!!!!」
ファイアボールはそのままラルドの顔に当たりそして・・・爆散した・・
首から上を焼失したラルドの体はそのまま倒れ
数秒ピクッピクと動いてたがやがて動かなくなった
「うお・・これはなかなかぐろいなぁ」
どうやら俺の体から離れた瞬間認識できるようになるようだ
なるほどな
「あ・・・あにき!!! 」
「な・・こりゃ魔法か! いったいどこから飛んできやがった!!」
残った二人はまだ俺にきづいた様子もない
今度は少し違うやり方を試してみるか・・・
まず俺はさっきと同じようにファイアボールを手のひらにだす
それを飛ばしたりせずそのまま残った二人のうち一人に急接近し
目の前まできた 相手はまだ気づいてない
そしてそのまま手のひらで相手の顔をつかむように
相手の顔にファイアボールを押し付けた
「ぎゃあああああああああああ熱い熱い熱いいいいいい」
ファイアボールだけを残し俺はその場から遠ざかり
「爆散」
そいつの首から上はラルドと同じようになくなった
ふむ ファイアボールを爆散させるタイミングはこっちで調整できるようだ
なかなか便利なものだ、
「な・・! ギルまで! 何が起こってるんだよ
ちくしょう! こんなとこでしんでたまるかああああ!」
残った一人 ヨサクはいきなり無残な姿になった二人を見て必死に逃げ出した
無理もない 仲間二人で一瞬で無残な姿になってしまったのだ
混乱するなというほうが無理な話だろう
しかし
「まぁ残念ながら逃がす気はないけどな」
再び手のひらにさっきと同じようにファイアボールをつくった
気のせいかさっきよりかなり大きい 人が一人くらいは収まりそうな大きさだ
「なんかでかいな まぁいい」
それを必死に走っている男の背中めがけて
「飛んでけ!」
「があぁぁぁぁあああああああ」
大砲並のスピードで飛んでいったファイアボールは見事命中
当たってしまったヨサクという男は熱さにもがき苦しんでいる
そして
「爆散」
ヨサクだったものはただの肉片に変わり果てた
「ふぅ・・・終わったな・・」