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魔法と剣と俺だけ銃の世界  作者: 俺のだけのバリアフリー
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新たな装備

まだだ・・・まだ終わってない!もっともっと!!!!!


そうだ・・俺には必要なんだ・・・そう!睡眠が!だから!布団から出たくない!!


「・・・・そうだ、今日は素材代もらえるんだった。   いくか」


相変わらず朝は弱いが金を貰えると言うなら活力が出てくる。

これも電気代を極限まで抑えるために暗くなれば寝ると言う秘策を実施していたたまものだな。


一階へ行きカウンターに立っている40代くらいのおばちゃんから朝食を貰う。


「おはよう、はいどうぞ」

「あれ?筋肉は?」


「筋肉?  ああ、旦那は今出てるよ」


優しそうなおばちゃんは笑いながら厨房に戻っていった。


あの筋肉おっさん結婚していたとは・・・

俺もさっさと飯食ってギルドに向かうか


あくびをかみしめながら受け取った食事を食べる為に部屋に戻っていった。





朝ごはんを食べ終わり顔を洗い日光を浴びた俺は完全に目を覚ましてギルドに入っていく。

昨日昼に来た時よりかは冒険者の数が多いく皆紙が貼られているボードの前に集まっている。


「あ、イクスさん!」


なにをみんなして見ているんだろうと少し気になったがまず昨日の素材代を貰わない事にはなにするわけには行かないので横目で冒険者達を見て歩いていると昨日の職員さんに呼ばれた


「ん?おお、解体どうなりました?」

「それが大変なんですよ!こっちに来てください」


何が大変なんだろう?

少し心配になりながら職員さんに連れられて裏の小さな倉庫に連れてこられた。

壁や隅には爪やら毛皮が綺麗に飾られている、あれが素材と言うやつか。


「これですこれ!見てください!」


そう言って職員さんが持ってきたのは人間の頭の大きさ程ある緑の石だった、いや石と言うより透明感があるので宝石と表現した方が似合う

職員さんが両手で大切そうに持っている宝石は綺麗ではあるが少し濁っている


「これ昨日のビックマウスから出てきたんですよ!」

「へぇ」

「へぇ、じゃありませんよ!これ魔石ですよ ま せ き!」

「魔石!?」


魔石って言ったら・・・・なんだっけ高く売れるとかなんとか言ってたような。

しかしこんな綺麗なものがあんな汚らしいネズミから出てくるとはなぁ、人生なにがあるか分からないものだな、ネズミからしたら死んでから輝く人生?なんてたまったものじゃないけどな。


「確か高く売れるんだったよね」

「はい、高く売れますけど・・・使わないんですか?」

「つかう?」

「前にアイテムとしても使われていると教えたじゃないですか、もっと小さい魔石は魔力の回復などに使われますがここまで大きいと使う事で魔法の習得が出来るんですよ。 この魔石は緑なので風魔法でしょうか・・・」


魔法!?魔法を覚えれる!? それはすごい!ロマンが!脳汁があふれて脳天から吹き出そうだ!

竜巻の中に居る俺が高笑いしながら両手を天に突き上げているカッコイイ自分(笑)を妄想する。 うん悪くない!

しかし、売れば大金が手に入る。 いやしかし俺のロマンが!


「ぅーん・・・ぅーん・・・うーーーーーーん」

「どうしますか?売れば大体上銀貨数枚は固いですよ」

「上銀貨!?数枚!?」


ま、まぁ 俺にはどんな武器でも使えるし?遠距離攻撃なんて銃の方が強いし?風なんて扇風機作ればいいし?


「う、売ろうかな~」

「イクスさんは今でも強いですもんね、わかりました。 ギルドで買い取りますか?それともご自身でどこかの商人に交渉しますか?」


こう言う場合は商人に直接交渉して売った方がいいのかもしれないけど確実に騙されて安く売らされるのが容易に想像できるのでギルドで売った方が安心だろう。

ギルドで売ると伝えると他の素材のお金と一緒に渡すと言われて一旦ギルドに戻る。


待つこと数分後


「お待たせしました、ではこちらが素材代になります」


目の前に置かれたトレイの中には銅貨と下銀貨の上に上銀貨が4枚ちょんちょんと置かれていた。

上銀貨は下銀貨と形も違うがなんだか下銀貨より輝いて見える。


「おお、これが上銀貨かー。 きれいだなー」

「昨日まで無一文だった人が次の日には上銀貨を数枚持つなんてすごいですね。ふふふ」

「運がよかっただけだよ、このまま今日も魔石を見つけてこようかな!」

「あまり無茶はしてはダメですよ。 それとお金も落とさないように気を付けてくださいね」


今回は運が良かったのもあるが自分が努力してきた結果がしっかりと成果として現れ生活が充実したことに喜びを感じて今日もダンジョンへ向かう。




昨日と同じで今日も1層からのチャレンジだ今の所ナイフで戦えているので弾の消費はない、温存できる時は温存しておくのがいいだろう。 流石にネズミがまた出てきたら銃で処理するがな。


ダンジョンは迷路と言うほど複雑ではなかったがやはり分かれ道はそれなりに存在するみたいだ、もっと深くの階層に行けば迷ったりもするのだろうか、昨日は行かなかった分かれ道を行くが行き止まりだったりグルッと一周するだけの道も多く中々探索がはかどらない、それでもモンスターは出てくるので順調にお金は稼げている。


しばらく歩いていると階段を見つけた、どうやら下に向かう階段の様だ。 ここが1層のゴールなのかもしれない。

1層の敵には苦労もしないので階段を下りることにする。


階段を下り切ると1層の入り口の様に魔法陣が二つあった、恐らくここから2層だ。 1層ではゴブリンとトカゲしか居なかったので張り合いがなかったが2層になると新しい敵もいるだろうしゴブリンとトカゲも強くなっているだろう。


しばらく進むとゴブリンが出てきた、1層で見たゴブリンとは違いなんと敵は岩で出来た剣のようなものを持っているが岩を削って作ったのだろうかあれでは岩の棍棒だ。

ギャギャと喚きながらこちらに走って来て棍棒を殴りつけてくる、それをキャッチして握り潰し砕いてやるとヒャ!?と情けない声を上げて驚愕の顔をしているところをナイフを顎から脳天に向けて刺すと即死した。


それからも武器を持っているのゴブリンなどは出てくるが俺の敵ではないがダンジョンの探索だけで時間がとられる。

これじゃあ何層か飛ばすのもありだなと考えていると横穴を見つけた、中をのぞくと部屋の様になっていて真ん中に宝箱が置いてあった。


罠・・・か?しかし宝箱か・・・・非常に興味がある。


今の階層の敵は全く苦労はしないが罠がある可能性があるなら警戒は必要だ、些細な油断で死ぬこともあるだろう。

ホルスターからハンドガンを抜く、視界右下に出てきたマガジン段数を確認する。


弾薬おk、行くか


部屋に入る前にカバーアクションでもう一度部屋の内部を見る、特に見て分かる罠はなさそうだ。

死角を優先的に確認しつつ宝箱に近づく、宝箱の周りと宝箱そのものをナイフを持った左手で触って安全確認をする。


「問題はなしっと」


ナイフをホルスターにしまい宝箱をゆっくりと開ける。

ミミックではない事を確認してから宝箱が相手トラップが起動していないか銃を両手持ちにして屋根や周りを確認する。


入り口はしまってない、中身は・・・盾?しかも木の盾・・・


木の盾とか雑魚アイテムじゃないか・・・・それでも宝箱に会えるのは珍しい事・・・なんだよな?

物は物だがいい経験をしたなと思い今日のダンジョン攻略は終了した。





モンスターの死体冒険者ギルドに預けて宿に戻ってきた。

疲れは感じないが今日もやってやったと言う達成感がある、昨日と今日合わせてそれなりにモンスターを倒したのでDPがそれなりに溜まっているので装備の強化、もしくは補充をするつもりだ。

この武器を考えて作るのがMWOの醍醐味だ、わくわくする。 


今の所ナイフだけで何とかなっているので弾薬や回復アイテム等にDPを回すのもありなのだがどうせならちゃんとした武器がほしい。

まず今のDPでなにが作れるか確認するためにAK47をデジタルプリントの下書きとして表示させる。

本来であればDPはプレイヤー、いい変えれば中に人間が入っている敵を倒さないといけないために貯めるのがかなり大変なのだがこの世界ではモンスター、それも雑魚モンスターを倒してもDPが貰える。 一応ゴブリンとトカゲはプレイヤーを倒すと貰えるDPの半分程50DPが貰えたがネズミはプレイヤー1人分の100DPだった。もしかするとモンスターの強さによって取得DPが増えるのかもしれない、この辺りはもっと色々なモンスターを倒さないとわからない。


今のDPが初期DPが500DPに昨日で350DP、今日で300DP。 なので合計1150DP。


もちろん武器によって必要DPは変わってくるが基本的な基準としてはアサルトライフル1500DPスナイパーライフル1200DPサブマシンガン1000DPハンドガン700DPだ。 後は消耗品として手榴弾200DP回復アイテム300DPなどなど話が長くなるのでこういう説明は必要になればするが、一応基準と言うものは存在する。

AK47の必要DPは1300DPと基準より安い。 AK47は世界的にも有名で安価で壊れにくい紛争地帯に行けばそこらへんに落ちてると言われるほどらしい、それに威力が高く反動がでかいので使いにくいと感じる人が多いのも理由の一つだろう。 まぁ俺がAK好きなだけで銃そのものには詳しくはないのだけそんな俺でも知っている名銃だ。


残念ながらDPが足りず視界の左下にDP不足と赤く表示されている。 ぎりぎり足りない・・・・

今のDPで作れるのは物を選べばスナイパー、サブマシンガンなら余裕と言った所だ。


それが分かってるならなんでアサルトライフルのAKを下書きしたんだ?と思ってるあなた! そう!あなたです!

わかっちゃいない、全くわかっちゃいねぇぜ!


誰も居ないのにどや顔をしながら優雅にまるでオーケストラの指揮者の様に滑らかに指を動かせていく。

操作画面等は協力プレイなどが出来る以上、誰かに見せることは設定や条件を満たせばできるがはたから見たらただ手を振り回している危ない人だ。


何度も言っているがこのMWOの見どころは自由度の高さだ、まずストックを最低限の一本だけの鉄の棒で出来ている折り畳み式ストックに変える。

すると必要DPが1200DPに減るがまだ足りない、恐らくストック自体をなくすと作れるのだろうがストックなしのAKもあるけど俺にはストックなしのAKの反動なんて制御出来る気がしないので絶対に作らない、折り畳み式のストックでさえ不安なのだ。 次に削る所はマガジンだ


例えばハンドガンのグロック18のフルオートモデルにドラムマガジンを着けて作ると次からリロードされるマガジンは全てドラムマガジンになるのだ、逆に同じ銃で口径の違う弾を使える武器は装備画面から設定で変えれる。

そう言う訳でマガジンの設定もコスト削減の方法なのである。


通常マガジンをショートマガジンに変えて装弾数を20発に減らすと思惑通りに必要DPが1100DPになりDP不足の文字が消え下書きのAKの上にプリント可能と緑の文字が表示される。

後で改造として両方戻せるのでこう言った劣化版の銃を作ると言うのも早い段階から戦闘力を手に入れるテクニックなのだ。 初めてこの戦法を使っている敵プレイヤーと遭遇したときはこのテクニックを知らなかったのでチートだと思い某掲示板に晒して叩かれたものだ。


下書きとして白い線で形が表示されていたAKが一瞬光かる、数秒待つと目の前にAKが空中に浮いているの手に取る。

ゲームの頃と違い確かな重みと金属の冷たさを感じる、生まれて初めて実銃のAKに触れたことに興奮した俺は残りの50DPで弾薬を作ってアイテムボックスにしまった後AKを抱き枕にして眠りについた。



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