日常
今思えば真相を話すにしてはあっさりしすぎてたかな・・
ダンジョン13層のとある部屋の中で俺達は休憩を取っていた。
俺は座りのんびりしているがレンはコンクリボールとセントリーガンを設置しに行った。
「レンーレーーンーーーー」
「はい、はーい!なんですか?」
設置し終わった頃を見計らってレンを呼び寄せる
「レーーーーーーン」
「なんですか!?目の前に居ます!」
目の前まで来たがそれでも名前を呼んでいたら睨まれてしまった
「これなーんだ」
空になったマガジンを出してレンに見せる。
「えっとまがじん、って言うんでしたっけ」
「正解、じゃあとってこーい!」
そう言いながら持っていたマガジンを部屋の隅まで投げる。
レンは投げられたマガジンを眺めて数秒後真顔で俺の顔を見る。
「・・・・・なんですかそれ」
「そうかー取ってこないのかぁ」
「冗談はいいですから休憩にしましょう」
俺の前に座ろうとするレンをニヤニヤしながら見ながらおにぎりを作る、もちろん具は前と同じ明太子だ。
「ふぅ、いやぁ疲れたな」
「あ!おにぎりですね!」
もちろんそれを見ているレンは満面の笑みで崩していた足を戻して正座になる。
しかしそんなレンを見ながらむしゃむしゃと見せびらかすように齧り付く。
がぶ!むしゃむしゃ・・・がぶ!
それを口をぽかんと開けて見ているレンに「いる?」と少しだけレンにおにぎりを傾けるとまた笑みになって手を伸ばしてくるのでレンの手が届く寸前で一口で食べた。
「うめぇうめぇ」
「あぁ・・・」
指に残ったお米を食べながら先程飛ばしたマガジンを指さすとレンの髪飾りが飛び立とうとするので二つとも捕まえて尻の下に轢く。
一瞬顔をしわくちゃにして睨まれたがしぶしぶ立ち上がり駆け足でマガジンを取って来た。
「ど う ぞ!!!!ご主人様!!!」
「おーご苦労だなぁ、ほら褒美だ」
いまかいまかと待つレンに梅干しのおにぎりを渡してやり俺はトイレに行くと部屋を出ていく、レンにお供すると言われたが優しさたっぷりの笑みで断っておいた。
その後部屋に戻ると入り口がコンクリの壁で塞がれ壁越しに怒られた。
その日の夜
俺は宿のベッドに寝転んで天井の木目を見て顔が何個あるか数えていた。
「なぁレン」
「はい?」
洗濯を終えて腕をまくり髪をくくったレンに声を掛ける。
「この世界には娯楽がないな、俺暇だ」
「・・・かしこ参りました、では何か楽しめることを」
唐突に真面目な奴隷スイッチを入れて何か面白い事をしだすレンを止める。
前からだが急に奴隷スイッチが入るから焦る。
「そうじゃなくてゲームもアニメもないなって」
「前に言っていた前の世界の娯楽の事ですか?」
「そうそう、俺の趣味みたいなものだよ」
そうですねぇと言いながらレンは明日の衣類の用意を始める。
当然俺はベッドの上で木目を見ている。
「普通奴隷を持ってる人は奴隷で遊んだり何かやらせたりしますけど」
「さっきなんかしようとしてたな、レンは何が出来るんだ?」
「私は・・・何が出来るんでしょうね」
うーんと少し悩んだ後に結局答えは出なかったようで質問した俺に質問してきた
「おいおい俺に聞かれてもしらんがな」
「あ、ちょっと失礼しますね」
「ん」
畳んだ服をしまったレンが俺の枕元まで来たので俺はベッドから降りてレンにベッドメイキングしてもらう。
その間ももちろん俺は木目を見ている。
「でしたらそのげーむとあにめって言うのを教えてくれますか?」
「お?それを語らせる?夜が長くなるぞー」
腕を回しレンが綺麗にしてくれたベッドに飛び込んで今まで誰にも話したことのないくらい熱くアニメについて語りだした。
「それでこのキャラがまたいいんだよねぇってあれ?聞いてる?」
「すぅすぅ・・・・」
この野郎、自分から聞いておいて先に寝てやがる
「・・・・寝るか」
夜もいい時間なのでレンをベッドに寝かせて俺も眠る事にした。




