表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

政策

この、どうしようもない世界にある、ひとつの政策。

――西暦、5000年。

この世界は、とても平和だ。

人間と魔物が共存することになるなんて、3000年前の人類は考えもしなかっただろうか。

西暦3000年、魔物が出現した。

当然人類は怖がり、どうすれば倒せるか、とまで考えた。が、魔物は意外にも優しく、人間と魔物は話し合い、共存していくことに決めた。

しかし、やはり人間と魔物では生活も何もかもが違い、とうとう西暦4000年、地球を取り合って戦争が起きてしまった。

それから50年経つと、リシュという政治家がある政策を提案した。

その政策により、人間と魔物は和解し、今に至る。

しかし、この平和は、その政策だけで保てている。

その政策が無ければ、人間と魔物はまた1000年前のように戦ってしまうだろう。そして、また、悲劇を繰り返すのだろう。

そして、その政策の原文が、これだ。

************人間と魔物が争わないようにするには、どうすればいいか。

答えは簡単。


絶対的な、『悪』があればいい。


誰もが絶対に嫌うような、極悪非道の、悪。

これがあるならば、人間と魔物は一致団結して、悪をどうやって倒そうか、と考える。

自分たちで争う暇など無くなるだろう。


そして、この『悪』の存在だが、人間か魔物、どちらでもいい、今生きている中で、一番危ない犯罪者を連れてこよう。


悪に選ばれた者には、人間と魔物の身体と精神を自由にできる権利を与える。


つまり、選ばれなかった者達は、いつ自分が殺されてもいい状況下に置かれるということだ。



どうだろうか。

これなら、永久に人間と魔物が争うことは無くなると思う。

************

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ