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新しい世話係3
『あ…ただし、あまり目立たないようにと…
…ルイ様?』
私はキルトに抱きついた。
嬉しくて、うれしくてたまらなかった。
「ありがとう!!」
『…ルイ様、私、実は服を用意してきたんですよ。』
「服?」
『はい、…あまり豪華ではないですが、ルイ様にきっとよく似合いますよ。』
「かわいい…」
そういって差し出したドレスは、豪華なものとは言えないようなもの。
だけど、指にたくさん絆創膏が貼ってあって、
きっとキリトは私のために頑張って作ってくれたんだと思った。
手に傷までつくって…
「すごくうれしい!!」
そういうとキルトはうれしそうににこっと笑った。