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日常2
毎日、世話係の人が食事を運んでくる。
パン一枚に、水、腐りかけの野菜。
私は、はみ出し者の姫…
だから、豪華な食事なんて食べさせてもらえない。
贅沢は言えない。
孤独で、寂しくて…
一人で食べる食事は、おいしくないの。
部屋には、寝転がるだけで埋まってしまうような小さなベット。
机、同じ真っ白の服が何枚も入っているぼろぼろのタンス。
あとは…
町の様子がすごくきれいに見渡すことのできる
小さな窓。
町の様子を知る、唯一の方法
町で楽しそうに遊んでいる子供たちが羨ましい。
きっと、毎日が楽しいんだろうな…
寂しいよ…
それでも、涙は出ない。
とうの昔に、枯れてしまった。