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ショートショート集  作者: 桜餅 詩音


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5/6

「代償列車」

「短い話ばかりですが、油断すると泣いたり笑ったりします。」

1分で読める話も、3分で考え込む話も。

気軽に読めて、ちょっとだけ深い。

そんなショートショートを詰め込んでいます。

矢田は深夜、見知らぬ駅のホームで目を覚ました。


終電は過ぎている。駅員もいない。だが、ホームの向こうから一両編成の電車が滑り込んできた。


扉が開く。乗るしかない。


車内には先客が一人。老人が穏やかに微笑んだ。


「久しぶりだね、矢田くん」


「誰ですか?」


「忘れたかい。君が小学生の時、線路に落ちた君を助けた駅員さ。あの時、君の代わりに轢かれてね」


矢田は凍りついた。そんな記憶はない。


「記憶は書き換わるんだよ。君が生きるために」老人は立ち上がった。「さあ、次は君の番だ」


電車が停まった。ホームに少年が立っている。ふらふらと線路に落ちた。


矢田は飛び降り、少年を押し上げた。背後で警笛が鳴る。


轢かれる瞬間、少年の顔が見えた。


それは、幼い頃の自分だった。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

次回もまた、ちょっとした物語をお届けします。

よろしければ感想などもお待ちしています。

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