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「タイムカプセル」
「短い話ばかりですが、油断すると泣いたり笑ったりします。」
1分で読める話も、3分で考え込む話も。
気軽に読めて、ちょっとだけ深い。
そんなショートショートを詰め込んでいます。
「百年前のタイムカプセルが出土!」のニュースに、矢田は胸が高鳴った。
彼の曽祖父が埋めたものだ。開封式典に招かれた矢田は、錆びた缶を見つめた。中から出てきたのは一通の手紙だった。
「未来の子孫へ。私は発明家だ。この手紙を読む頃、世界はきっと平和で豊かだろう。だが忘れないでほしい。君たちの『今』もまた、未来の誰かの『過去』になる」
矢田は目頭が熱くなった。その時、手紙の裏に小さな文字を見つけた。
「追伸:この缶の底に小型タイムマシンの設計図を隠した。実は私は君の時代から来た。百年後、君がこれを完成させ、過去の私に届けてくれることを知っている。よろしく頼む」
矢田の手が震えた。缶の底には確かに、精巧な図面が貼られていた。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
次回もまた、ちょっとした物語をお届けします。
よろしければ感想などもお待ちしています。




