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神様のカゾエカタ

大石をじっと見つめる10歳未満の少女(もしくは幼女?)。

身長は140㎝に満たないのに自身の身長と同等のリングステッキ(錫杖を140㎝ほどに伸ばしたもの)を持っていることが、ロリ感に拍車をかけている。

 そんな幼女に見つめられて大石は、


そっと扉を閉めた。



OP02 神様のカゾエカタ

 「(きっと疲れているんだな)」

 大石は努めて冷静であろうとした。

部屋に帰ったら幼女が待っていたなんて、一部の紳士たちが歓喜しそうだがここは海上自衛隊(海自)の練習艦。紛れ込める訳がない。施錠は確実に行い、元護衛艦だけあって舷側窓はない。ではどうやって侵入できたのか。

 ここまで考えても思考は纏まらず、理解も出来そうになかった。そうなると人間はどうするか。

 「(きっと疲れているんだな)」

 思考をやめて自分の都合のいいように結論づける。そして変に安心した大石は自らの目をねぎらう様に目頭をほぐして、ドアノブを回した。


 そこには変わらずに幼女が立っていた。少し頬の膨らみが大きくなっている気がする。

こうなってしまえば幻覚の線は消える。二度もあり得ないものを見てしまうほど疲れてはいないからだ。そうすると疑問は再燃するが、聞いてしまったほうが早いと結論づける。

「お嬢さん、どうされたのですか」

なにか用があるのだと尋ねてみたわけなのだが、幼女は

「どうもこうもない!御主おぬしは人がいてもいいように、ゆっくり開けると習って居らぬのか!」

 吠えてきた。のだが容姿が相まって全く怖くない。

先に謝るべきだったと謝罪の万能語「すみません」を使うが、相手はしかめっ面のままだった。


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