序章
ここは魔法の現存する、地球ではない何処かの世界。
ちなみに魔法だけでなく、何故かレベルやステータス、スキル等も存在し、もうほぼドラ……ゲフッ、ゲフッやファイナ……ゲフッ、ゲフッの設定を混ぜ合わせたような世界観だ。
そして、そこは地球(主に日本から)で死を遂げた者が転生出来る地の一つでもあり、街にある建物の大半は西洋風……つまりなろ……ゲフッ、ゲフッ的な要素まで盛り込まれていると言う何とも欲張りな場所でもある。
そこに降り立つ転生者は必ず上記のような咳払いばっかりで何言ってるのか分からない説明を受けるので、いつしかこの世界はこう呼ばれる事となった。
〝 Cough of the world〟コフオブザワールド、咳払いの世界、と。
最後に余談ではあるが……
コフオブザワールドとの呼び名が浸透し始めた際、breath of the world 『ブレスオブザワールド』の方がカッコいいからそっちにしようと唱える者も少なくなかったらしいが、『とある作品と一文字しか違わないから念の為にやめておいた方が良い』と考えた者達によって全員撲殺され、今現在これを提言しようとする人間はいない。