05 カミスとみんな
居間で待っていてくれたみんな、心配かけてごめん。
いろいろアレなリーダーだけど、聞いてください。
そして、みんなに、きちんと、相談できました。
「つまり、固有スキル由来かどうかは定かではないですけれど、カミスの大人しすぎるところが変わりつつある、ということでしょうか」
ごめん、エルミナ。
理由は分からないけど、そんな感じです。
「つまり、カミスの優しさはそのままに漢っぷりが上がった、ということなのだな」
どうだろう、シスカ。
とりあえず、アレを制御できるよう、がんばってみるよ。
「流石はカミス、モノカお姉さまの運命の人!」
もしもし、クリス。
他人事みたいに言ってるけど、クリスと僕とだって、その、ソレなんだからね。
「今日のカミスパパ、なんだかいつもよりカッコいいよねっ」
ありがと、ハルシャちゃん。
普段からカッコ良くなれるよう、もっとがんばるよ。
「まさに『英雄』覚醒中、だな」
ちょっと待って、シェルカ。
僕って結構お調子者だから、そういうのはこれからの行動を見てから、だよ。
「チームカミスって、優しく団結しているところが、家族って感じで素敵だよね」
チームカミスへようこそ、モノカ。
うん、みんなも僕と同じ気持ちみたいだね。
すっごくにこにこしながら、
一斉に立ち上がって、
ありゃま、
モノカがみんなからハグされまくっちゃってるよ。
みんな幸せそうで、僕も、幸せ。
今のモノカは……大変そうだけど、ね。
今の僕たちのこの気持ちを、今すぐみんなに伝えに行きたいな。