幼なじみの結ちゃん
幸の幼なじみは歩いて15分の所に住んでいる
結子という女の子です
結ちゃんと幸は呼んでいます
幸のママも結ちゃんのママと仲良しだったので
結ちゃんの家にママと行った時に遊んだのがきっかけでした
バレリーナに憧れていた二人はすぐに仲良しになりました
爪先を立てて練習 とにかくバレエが踊りたかったのです
結ちゃんの家には応接があってピアノもありました
応接室にピアノがあるだけでお嬢様です
ひとりっこの結ちゃんは勉強もよくできました
おじさんは優しい穏やかな人で
おばさんは専業主婦で遊びに行くとテーブルの上で
いつも新聞を見ていました
学校から帰ってから遊びに行くので
ちょうど3時くらい
おばさんは家事の間のひと休みだったのでしょう
ある日リカちゃん人形があったので幸は手に取りました
私もほしいとママに言いました
何日かしてママが買ってきてくれたのは
髪が茶色で肌も小麦色のボーイッシュな人形でした
結ちゃんのは金髪のお人形
幸は遊んでいる時に引け目を感じました
大人になって会った時に
バレエをしたり人形で遊んだ事を話し合いました
結ちゃんの金髪のお人形がいいなと思っていたと言うと
あら私はさっちゃんのお人形がとても好きだったのよ
結ちゃんの優しい笑顔が咲きました
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結ちゃんは優しい心の大切な幼なじみです
幸は結ちゃんが幼なじみであることを誇りに思います
余談ですが、結ちゃんはその後バレエを習い
本当のバレリーナになりました
幸には貧乏で叶わなかった夢バレリーナ