プールサイドでは!
お爺さんが女の子と川を渡っています
お爺さんはズボンの裾を曲げ
女の子はスカートの裾を持ち上げながら
川の浅瀬を渡っています
どこへ行くのでしょうか?
川の向こう岸に銭湯がありました
幸は祖父と川を渡って銭湯に行きました
湯船に入るとタオルを頭に乗せ
鼻の穴ギリギリまでお湯に浸かります
幸は祖父の横に浸かると
「幸、こうやって浸かると温まるよ」
祖父が横目で幸を見て言いました
ふーん、そうなのかなと思いながら
満足そうな顔の祖父を目を丸くして見ていた幸です
銭湯から出ると、また川を渡ります
川底の石はツルツルして滑ります
幸は両手でバランスをとりながら
ようやく岸にあがりました
もう一つ忘れられないことがあります
祖父の運転する軽自動車に乗って
市内でも一番大きなプールに
祖母とお兄ちゃんと一緒に行った時のことです
スライダープールや海のような波のあるプールもあります
流れるプールではゴムボートに乗ることもできます
お兄ちゃんと幸は夢中で遊びました
プールサイドにふんどし一貫の祖父と
シミズ一枚の祖母が並んで立ち
お兄ちゃんと幸を見守ってくれていました
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このように書いていても
並んでプールサイドに立っていた
二人の姿を思い出すと笑いを堪えなければいけません
回りは海パンのお父さん達や
水着を着てブラウスを着ているお母さん達です
その中でふんどし一貫とシミズ一枚の祖父と祖母
しかも祖父は仁王立ちです
田舎で暮らしているお兄ちゃんと幸は
何も思いませんでした
田舎ではせいぜい小学生が夏休みに
学校のプールに行くぐらいで
大人の人の水着姿など知りませんでした
祖父と祖母の姿を思い出して吹き出しそうになる
笑いを堪えなければいけませんが
今でもプールな連れて行ってくれた祖父母に
感謝していることを付け加えておきます




