伯父さんの家での幸
小学生になると春休み、夏休み、冬休みは
伯父さんの家で過ごします
町の神社の春祭り
神社まで続く縁日の屋台
大勢の人たちが道をそぞろ歩き
夜の屋台のはだか電球のオレンジ色の
明かりがズラリと並ぶ道は賑やかです
田舎では見られない風景でした
夏になればプールの回りで盆踊りがあります
友恵ちゃんは浴衣を着て盆踊りに参加します
躍りの合間にアイスキャンディが配られます
お盆になるとパパとママが来て
パパの実家の農家に行きました
パパのママつまり祖母は
幸が小さな頃からかなりの歳でした
いつも朝は仏壇の前でお経を詠んでいました
1度だけお泊まりをしたことがありますが
広い仏間に寝ると壁に先祖の人たちの
額に入れた写真がズラリとか掛かって
幸は恐くてなかなか眠れませんでした
冬休みは友恵ちゃんが編み物を教えてくれます
お正月はみんなでトランプや花札をして
遊びました
春休み夏休み冬休みが終わる頃
パパとママが幸を迎えに来ます
幸は伯父さんの家から帰らないと
言って泣いて柱にしがみついていたので
パパとママは幸が納得して帰る気になるまで
ほとほと困り果てたそうです
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幸は赤ん坊の時に伯母さんに預けられたので
ママよりも伯母さんといる方が
安らいだ気持ちになります
「三つ子の魂百まで」のことわざは真実なのかなと
思うことがある幸です




