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冬の本当の贈り物

本を読んでいるとサンタクロースが出てきます

赤い洋服に赤い帽子そしてトナカイのそり

鈴をシャンシャンと鳴らして空を飛んでやってくる

だから幸もサンタクロースがいると思っていました

寝る前に自分の土で汚れて洗濯しても取れない

まっ白いとは言えない靴下を二段ベッドの

頭の上にぶら下げて寝ました

翌朝起きて靴下の中を見ると何も入っていません

幸は数日間考えていました

サンタクロースが家に入ってプレゼントを

置いてくれるのかを思い浮かべていました

そうです!サンタクロースは煙突から入ってくる

それでサンタクロースが来ないのは

家に煙突がないからだと気がつきました

ということは幸はまだサンタクロースが

本当にいると思っていたことがわかります

何だかひどくがっかりしてしまいました


そんな現実の生活にも喜びはあるものです

冬の間に一日か二日ある奇跡の日

それは突然やってきます

幸は雪道を歩こうとして足をつけると

雪の表面が凍っています

幸は田んぼち積もった雪の上を歩いてみました

「うん?沈まない!」とそのまま雪の上を歩きます

太陽の光をうけて田んぼがキラキラと輝きます

幸はうれしくて心が踊るようです

だって長靴に雪が入らないし

田んぼを歩いて学校まで直線に行けるからです

いわゆる直線座標です

何よりうれしいのは雪の上を

歩けること自体が幸にとっては画期的な事でした

幸は帰り道がそうではないことを

経験を通して知っています

人がスコップで固めたのではない

自然の恵みと奇跡のプレゼント…堅雪渡り


──────────────────────

余談ですが、宮沢賢治の「雪渡り」という物語があります

(お日様がまっ白に燃えて百合ゆりの匂においを撒まきちらし又また雪をぎらぎら照らしました 宮沢賢治 雪渡りより)

この部分を読むと百合の匂いはわかりませんが、今も昔も変わらない風景の一端を書いた物語を不思議な感覚で読んでいる大人になった幸がいます


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