作文が上手いのではない?
さてヤクルト配達の話しの二幕というより
最終幕のお話しです
ヤクルト配達はパパも力を貸してくれたようです
ママは当時車の免許を持っていなかったので
自転車で片道一時間かかる集落へは
パパが車で配達をしてくれました
朝の4時から配達を始めて
幸が起きる6時には会社へ出かけていました
ある日学校で家族の作文を書く授業がありました
幸はママが朝早く起きヤクルト配達を
している事を書きました
何日か後の事です
昼休みに放送が流れて
幸の書いた作文が読まれました
後で聞いた事ですが校内放送を聞いた先生方が
幸の作文を聞いて泣いたそうです
就学援助のようなものを
幸は受けられるようになります
年に三回学用品や傘や長靴のような
カタログから一品、安い物だと三品くらい選び
受け取ることができます
幸には何の事かわかりませんでしたが
ママが選んで注文したそうです
当時は農家ばかりの家が殆どで
ヤクルト配達をしている
家庭などなかったのでしょう
何だか貧乏のレッテルのような取り決めに
ママは喜んだそうですが
幸には意味もわかりませんでした
幸 小学二年生の秋です
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大人になってから幼なじみの
結ちゃんのママに当時の事を聞く機会がありました
ママは幸の作文が上手に書けたと
喜んで話していたと聞きます
それで支給されたと思っていたようです
それを聞いた時に
自分とよく似ているなと
思わず呆れてしまう幸です
余談ですが、
ヤクルト配達ならば
子供が学校から帰った時に
家にいてあげられると思ったママに
感謝をしていることを付け加えておきます




