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2今世では幸せを掴みます!

書く時間がない…

私は1人の少女の夢を見ていた。

彼女の名は立花雪菜。


外で遊びたい、病院を出たい、毎日それだけを考えて過ごしてた。


雪菜は小さい頃から身体が弱かった。

記憶に残っている風景は病院ばかりでベッドで寝ていることが多い。

同い年の子は外で遊んで居るのに私はできない。なんで…私だけ…


私は喋ることもできない。少しはできるけれど…疲れてしまう。

いつも筆談ばかり…

誰かと喋りたい。

おしゃべりできる友達が欲しい…


雪菜の母は身体が弱く、彼女が小さい頃に亡くなったらしい。余り記憶に残っていない。


父は財閥のトップ。雪菜は「お父様」と呼んでいた。雪菜が3歳くらいの時に再婚したらしい。

再婚相手は、優しそうな美人さん「梅子母様」

そして連れ子の双子の「綾子姉様」と「お兄様」と呼んでいる凛太郎兄様。

よく私の相手をしてくれる。

その時間だけは楽しくて嫌な事忘れられる。


成長するに従って私もだいぶ動くことができるようになった。

後少し頑張ったら外で遊べる!


けれど、雪菜が5歳になってからは体調が優れない日がまた増えた。

外で遊べ無くなる!そんなのイヤ!

と言う理由で無理に元気に振舞った。

それとは裏腹にどんどん優れなくなる体調。

そしてある日、病院に行く途中で倒れて意識を失った。


と言うところで意識は途切れいる。

雪菜と言う少女は思っている以上に賢く、考えていたことが大人びている。


本当に子供なのか…?


と思ってしまうほどだ。 記憶も鮮明過ぎる。完全記憶能力を持っているのだろう。



話を戻して、私はなんで雪菜の記憶?を私は見ているのだろうか?


さっき目が覚めた時も「雪菜ちゃん」と呼ぼれた。そして、漆黒の髪、幼い手。

それらを考え合わせると…


まさか、転生をしたのだろうか。


しかし、そう考えると上手く行く。思わず笑ってしまいそうだ。


でもとりあえず、


今一体何月何日なんだろうか?

早く起きて確認しなければ…


そう思っていたらふわりと意識が浮上する。


「…雪…ちゃん。雪菜ちゃん。」


誰かが呼んでいる。

私はゆっくりと目を開けた。


「大丈夫?雪菜ちゃん」


目を開けるとそこには、顔があった。


!?誰?…そういえば記憶にあった…荒木先生だ!


荒木先生は雪菜の担当医だったはずだ。いつも優しくしてくれる先生だ。


反応しなければ…


「あ…」


「ほっ。よかった。目が覚めたんだね。意識が戻ったって聞いたら、また意識を失ったって聞いたから」


荒木先生や周りの看護師さんたちは見るからにほっとしていた。


なんか、すいません…


「じゃあちょっと、ゴメンね」


と先生は言って私の身体をチェックし始める。


しばらくして、落ち着いたので改めて聞くことにした。


「い、今…は…いつ?」


「!?さっき、気絶してからは10分くらいしかたってないけど…倒れてからは、大体1年くらいかな?」


はい?1年?長すぎだよ…


「…。」


「ちなみに今、雪菜ちゃんは5歳だよ。4歳の時、喘息の発作で倒れて、何故かずっと目が覚めなかったんだよ。すごく心配したけど、目が覚めてよかった。ちなみに今日は、10月2日だよ。」


先生の説明が信じられないことばかりで頭が追いつかない。

それにとても喋りにくい。


「それより、雪菜ちゃん喋れるようになったんだね!話を看護師から聞いた時は耳を疑ったけど、うれしいな!早く雪菜ちゃんのお父さんとお母さんに連絡しないと!」


先生は、うっすら涙を浮かべている。そこで私は自分が雪菜が周りの人に愛されていると知った。


なんて幸せなんだろう!


こんな優しい人に愛されて!


そして私はこれをチャンスにあることを決めた。


色々、分からないことも多いけど、今世こそ普通の生活を過ごす!


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