3話 エルミナール学園
あれから6年が経ち私は10歳となっていた。
今私は、【帝国創立 魔法エルミナール学園】に通っている。
クラスは魔力によってランク付けされていて5クラスある。上から、A、B、C、D、そして特力クラスのSに分かれている。私はSに組み分けられた。この学園は10歳までなので私は間も無く卒業する。
私は魔術師としてギルドに入るつもりだ。
身寄りの無い私を引き取ってくれたのがまだ子供の居なかったスクラープ夫妻だった。たが、その後夫妻には待望の子供ができた為、厄介払いされる様に全寮制のこの学園に入れられた。
話を戻すが、この学園では生徒には入学時に仮のギルドカードが配られる。そこで自分のランクが見れるのだ。
ランクとは、自分の能力の順位であり、魔物などを狩るとその順位は上がる。
私のランクは…『1』つまり全ギルド員の頂点だった。
6年前私がまだスクラープ夫妻に引き取られる前、私は、軍として働いていた。初めは子供が軍なんてと、不評だったが私のランクは物凄いスピードで上がっていき、文句を言われるよりも早く、私は、最高点の『1』へと登りつめた。
が、その後スクラープ夫妻に引き取られ暫くは順位が下がっていた。
が、厄介払いされる様にして入ったこの学園の制度によって私はまた『1』へと登りつめる事となった。
当然学生が『1』と言うのは論外で、偽のギルドカードを作ってもらい『32054』と言うことにしてもらっている。
それでも合計1億はいるギルド員の中で学生としては結構順位が高い方だ。
ただギルドカードは国によってバラバラなので違う国に行けばまた最下位からスタートする事になる。
「マリー、一緒にご飯食べましょう」
「ウェンディ。ええ、お腹空いたわね。食べましょう」
「ちょっと置いてかないでよ」
「ルイ…だいじょぶよ。ちゃんと待ってるから」
この二人は私のの友人。ウェンディ・ライ・ソリティアと、ルイネ・ケルファン。
私は初め、できるだけ一人で居たのだが、二人はいつの間にか一緒にいることが多くなり、いつの間にか友人になって居た。
「それにしても卒業か」
食事中、ルイが突然ぽろっとこぼした言葉に私とウェンディは食い付いた。
「そうよね〜私達の半分以上はギルド員になるだろうけど…」
「だよね。私もギルド員だけど…それでも『魔術師』『魔法騎士』『騎士』『弓士』とか色々あるし…」
私の言葉に二人は「そうなんだよね」と頷いた。
「私は『騎士』かな」
ルイがそういった。
「私は…『弓士』かな?」
「はいはーい。私は『魔術師』!」
その後も会話は続き楽しい食事となった。
食事が終わると私達は解散しそれぞれの部屋へ戻る。
私も、他の人と同じ様に自分の部屋へと戻った。
まだまだ序盤で話の内容が見えてこない…泣
一様毎日更新は頑張りたいと思います!