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第54話 パンプキ第一迷宮攻略

リハビリがてら新作を書いています。

需要があるかどうかは不明ながら、前作で書き溜めていたものが

残っていたのでアップしてみました。更新は不定期になるかと思います。

第54話 パンプキ第一迷宮攻略



地下15階のボスを倒した後、先に進むとその先に、どろっとした濃厚な魔力を感じた。

間違いなく、この先にラストダンジョンボスがいる。

この迷宮も地下16階が最深部だったということだ。


リリアナ達3人もすでにこの先にラストダンジョンボスがいることは認識していると思う。

3人とも前回よりもレベルが上がっているけど、相手のボスの方もどれくらいのレベルがあるのか不明だ。

ここは慎重に行く必要があるな。


16階へ降りる通路の曲がり道を下ると、反対側の奥にボスがいた。

竜ではなく、LV50のタイタンという巨人だ。

座っているみたいだけど、それでも数mはある。

それと、当然複数スキル持ちだ。

物理攻撃耐性、魔法攻撃防御、剛力、自然治癒の4スキル。

若干、魔法攻撃が通りやすいと言うことか。

しかし、能力値の筋力が異様に高い。

4桁の後半だ。

これに剛力スキルがついたら、一撃の被ダメがどの程度なのか予想もつかない。

やはり、今回も3人にはお留守番して貰おう。

大体、横にあるタイタンの斧って武器、攻撃力が半端ない。

あれって掠っただけで致命傷になりかねない。


3人には状況を説明して今回も待機を命じる。

早く地竜の素材で防具を作らないとな。鍛冶スキルレベルが上位の職人が見つかったらすぐにお願いすることにしよう。


今回も最悪の場合には、ここまでの情報を持ってすぐに地上に戻るようにリリアナに厳命しておく。


今回も俺の武器は剣だ。

狙いは前と同じく目か口の中。

支援魔法を全力で掛けておく。

転移するつもりだけど、隠密もかけておく。

地下16階のフロアーに出る前に、後ろを振り返ると心配そうな、悔しそうな目をしたリリアナと目が合った。

念話で、大丈夫、じゃあ行ってくる。

そう言い残して、地下16階のフロアーに立つ。


16階のフロアーは、第二迷宮と同じように、直径500mほどの大きなドーム状の空間だった。

天井までの距離も優に50mはあると思う。


俺がフロアーに侵入すると、フロアーの中央部に座っていたタイタンが起き上がる。

立ち上がると15mほどある感じだ。

今まで出会った魔物の中で、人型では一番の巨人だ。

右手には両刃の斧を持ち、左手には籠手みたいなものを嵌めている。

目は燃えるように赤く光っている。

よかった目があって。

構造的には人と同じで、瞼もあるようだから剣も通るだどうな。


俺は刹那の間にそう考えて、そのままタイタンの目の前の空中に転移。

一気に16連撃をぶっ放し、ウインドブレード最大で打ち込む。

タイタンの目から上の顔が切り裂かれ、タイタンは立ったまま硬直。

無事にアイテムボックスに収納できたから、死亡したんだろう。

おっ、タイタンの死体だけじゃなく、タイタンの黒鉄の斧って言うアイテムと、タイタンの黒鉄の籠手っていうアイテムも手に入ったみたいだ。

取り出してみると、俺の身長よりでかい斧だ。

こんなの武器として手に入れても使いようがないけどな。

そう思ったけど、捨てていくには勿体ないのでそのまま収納した。

今回も、タイタンが座っていた場所に、赤く光る魔石、ダンジョンコアがあった。

これで無事攻略完了だな。



通路の方に戻ると、リリアナ達が笑顔で迎えてくれた。


「おめでとうございます、ジュン様」

「「おめでとうございます、主さま!」」


「ありがとう。今回も無事に討伐できた。作戦勝ちだけどね。実際に立ち会って戦ったらどうなっていたか解らないけどね」


「そんなことはありません。ジュン様なら問題なく討伐できた筈です。私の実力がもっと上がっていれば、ジュン様と共に戦いの場に立ち、ジュン様のご負担を軽くすることができたのに、もうしわけございません」


「まあ、迷宮はここだけじゃないし、副迷宮もまだまだたくさんある。その時はリリアナ達にも頑張って貰うつもりだから、今はじっくり力をつけていこう。それに、ダンジョンのラストフロアーボスの素材を使って、いい武器や防具もできるはずだからね」


「承知しました、ジュン様、益々精進します」


「主様、私たちも頑張ります」


「ああ、ミミとケルにも期待している。でも2人も一般的な人と比べたら、かなりの力を付けていると思うよ。ミミとケルには別の生き方を見つけて欲しいと思ってる。ミミ達の故郷のピアフォール王国へも行く予定だし、それまでにどうしたいのか2人でよく考えてて、いいね」


ミミとケルもこの迷宮探索によって、LV27まで上がっている。

恐らく、冒険者ギルドで確認すればA級相当と判断されると思う。

ミミ達の故郷のあるピアフォール王国がどのような国情なのかわからないけど、これまで回ってきた国ならば、この実力だけで貴族入りできるほどだ。

スキルレベルも上がってるし、第一複数スキル持ちだしね。

2人には別の生き方も選択できるほどの実力を身につけているのだ。


地下15階に戻って、転移の水晶でそのまま入口に戻った。

何日ぶりの地上だろう?

相変わらず雑多な感じで、多くの人で賑わっている。


俺たちはそのままブルホースを預けていた厩舎に向かって、ブルホースと馬車を受け取った後、そのままパンプキの街へ向かった。

迷宮の入り口のあるこの街で、特に買いたいものや用事もないし。


街から少し離れた場所で、一旦、リリアナ達3人を第二副迷宮の地下に設置しているコテージに転移で連れてきて、俺は再度馬車に戻って、今度は、馬車はアイテムボックスに収納、ブルホースはコテージの隣に作っているブルホースの厩に転移してきた。

この厩は、ブルホースもお気に入りみたいだしね。

あとは、適当な時間が過ぎたら、パンプキの街近くにブルホースを馬車を転移で運んで、リリアナ達を馬車の中に転移させればミミとケルに俺の転移スキルは気付かれないだろう。


俺がコテージに戻ると、3人で昼食の準備を始めていたようだ。

3人とも、地下15階のボス戦で結構な時間戦ってたから疲れているはずだけど。

先に温泉に入るかを聞いたら、リリアナとミミが是非とか言ってきたので、皆で温泉を楽しんだ後、昼食を摂った。


お風呂に入ったり、ゆっくりランチを摂ったりで、かなり時間をとったけどその日の夕方前には、パンプキの街に戻ってこれた(ように見せかけることができた)。



冒険者ギルドに入って、ギルマスを呼び出してもらうとドタドタドタっと足音を立てながら、ギルマスが出て来た。


「おー、ジュン殿。ご無沙汰していますな。それでは、詳しい話は奥でお聞きしましょうぞ。アミラ様も時期こちらに来られると思いますから、ささ、こちらへ」


冒険者の数が少ないとはいえ、誰だこいつって目を向けられていた状態から、どこかの貴族が、王族か?みたいな興味津々の目を向けられながら、2階のギルマスの部屋に案内された。


部屋に入ると、ギルマスは一旦部屋から出て行って、代わりに飲み物と食べ物を持って、職員が入ってきて、その後はしばらく俺たちだけで放置されていた。

まあ何の連絡もないしに急に訪ねて来たからね、仕方ないか。


しばらくすると、またドタドタ足音を響かせながらギルマスがやってきて、


「ジュン殿、申し訳ないが、領主館の方までご足労お願いしてもよいかな。実は、丁度パンプキ伯爵が王都から戻ってこられおってな、是非に領主館の方で詳しい話を聞きたいと言うことなんじゃ。勿論指名依頼の件もあるし、冒険者ギルドの代表としてわしも同行するんじゃが・・・あっ、今更ながらじゃが、今日ジュン殿がここに来たのは、指名依頼の件じゃな。他の要件で来たんじゃろうか?」


「ああ、ええ、指名依頼の件です。それで・・・」


「ああいいんじゃ。報告などあるんなら、まずは伯爵に伝えてくれんか。そうするのが一番良いと思うのじゃが」


「そう言うことでしたら、わかりました、お伺いしましょう。それでこれからすぐに向かうんですか?」


「ジュン殿さえよければ、このままお連れするようにとの伝言じゃ」


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