第44話 アサドング王国入国
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一話分書けたら、順次UPする予定です。
第44話 アサドング王国入国
俺たち4人が、アサドング王国のある小大陸へと渡るための大橋のある街であるサウスブリッジに到着したのは、ミミやケルを助けてから3週間後のことだ。
アサドング王国のある小大陸は、大昔は他の王国のある大大陸と陸続きだったけど、邪竜との戦いの際に大陸が割れ、小大陸になったという伝説がある。
アサドング王国に渡るには、ニードリックマウス王国との間にかかる、3つの橋のうちどれかを渡るしかない。
橋のかかっている場所には、街と言うか城壁が築かれている。
双方の大陸ともに、魔物が行き来しないようにしているらしい。
ともかく俺たちは、ノースブリッジ、セントラルブリッジ、サウスブリッジの内、一番南にあるサウスブリッジから渡ることにした。
本当は、ニードリックマウス王国の王都から、真っ直ぐ西に進んで、一番大きな橋である、セントラルブリッジから渡る予定だったんだけど、ミミとケルのレベリングと、アサドング王国に渡った後、副迷宮が一番固まっているのが、南の方だとわかって進路を変更した。
お陰で予定より随分遅れてアサドング王国入りすることになったけど、まあその分、ミミ達のレベリングも進んだし、結果オーライだ。
サウスブリッジの街は、そんなに大きな街ではなかったけど、アサドング王国に渡ってしまうと、きちんとした物品を手に入れるのも大変みたいだし、生活必需品を含めていろいろ買い揃えておいた。
特に、ミミとケルの服と装備品。
防具などは、王都と比べると見劣りするけど、それなりの工房が軒を連ねていた。
アサドング王国方面からの客も多いみたいだ。
アサドング王国に行くときちんと、武器や防具などのきちんとしたメンテナンスもできないみたいだし。
俺自身の鍛冶、錬金のスキルも試してはいるけど、上位スキル変化はない。
それでも、LV5なのできちんとした設備のある工房で鍛冶や錬金をすれば、かなりの物が作れると思う。
今はあり合わせの道具と、炎魔法の組み合わせでいじってる感じだしな。
それでも、品質的にはかなりの物が作れるので、いざとなったら自作は可能だけどね。
ともかく、サウスブリッジの街で準備を整えて、大橋を渡った。
橋の下は、海だ。
橋自体は、ところどころに海から突き出たように残っている小島と言うか、岩礁を繋いだ感じだ。
橋全体は500mほどもあるけど、数十mの橋をいくつも繋いだ感じで作られている。
こうした場所が残っていたから、大大陸と小大陸との間に橋が掛けられたんだろうな。
こうした場所がなければ、小大陸は人の住めない大陸となっていたのかもしれない。
サウスブリッジを渡った先にあったのは、アサドング王国のパンプキの街だった。
ちなみに、橋の名前をサウスブリッジと呼んでいるのは、大大陸側のみで、アサドング王国側はパンプキ橋と呼んでいるみたいだ。
まあ、どうでもいいことではあるけど。
大大陸側からみると、パンプキの街はなんとなく閑散としている。
ただ、獣人族の数は増えた気もする。
もっとも大大陸側の街にも多種族が暮らしているし、獣人族もそれなりにいたけど、この街では全体的に閑散としていて、他の種族の数が圧倒的に少ないので、獣人族が増えたような感じなのかもしれない。
この国を治めているのが獣人族って話だし、そう言うことも関係しているのかもしれない。
ともあれ、まずは情報収集が必要だと思って冒険者ギルドへ向かった。
橋を渡って街の反対側の門付近にギルドがあった。
建物は木造。
一応、周囲の建物が平屋なのに、2階建てだし、この国でも一定の力があるってことなのかもしれない。
ただ俺たちが到着した時間は、午前中の早い時間帯だったにもかかわらず、ギルドの中は閑散としている。
「すみません、少しお尋ねしますが」
受付に座って暇そうにしている男性職員に声をかける。
ちなみに、窓口に座っていたのは男性のみ。
しかも窓口は3つしか空いてない。
「ああ、なんだね。初めて見る顔だが」
「先程、アサドング王国から入ってきました。B級冒険者のジュンと言います」
そういいながら、冒険者カードを取り出して提示した。
「珍しいね。アサドングから入ってくる人は、パンプキ橋・・・あっ、あっちの人はサウスブリッジと呼んでいるんだったか。まあ、ともかく、一番南の端からではなく、中央の橋のあるマーレリッコの街から入ってくる人が多いんだが」
「俺たちは、副迷宮探索の為にアサドング王国に来たのでこちらの方から入った方が都合がいいかと思いまして」
「ああ、そういうことかい。まあたしかに、この街の近くには2つの副迷宮があるけど、ほとんど探索に入っていないために、迷宮入口付近が魔物の森化してしまってね。迷宮探索より前に、魔物の森の魔物の数が増えないようにするのが先なんだよ。副迷宮からあふれてきた魔物だから、ゴブリンとかホーンラビットとかが多いんだけど数がね。高ランクの冒険者にとっては旨みのない討伐だし、ほとんどが周辺の集落の自警団が間引きしている感じだよ。そう言う訳で、この街の冒険者ギルドにくる依頼もあまりなくてね。と言うかこの街をメインに活動している冒険者自体が少ないって感じだよ」
「そうなんですね。ちなみに、新規の冒険者登録は可能ですか?」
「それは、冒険者ギルドの看板をあげているんだから、真実の板もあるし、まっさらの冒険者カードもある。確かに他国の冒険者ギルドと比べると頼りなさそうに見えるけどな、わっ、はっ、はっ」
「では、こちらの二人の登録をお願いします」
そう言って、俺の後ろに立っていた、ミミとケルを指さす。
「おっ、ダークエルフの双子かい?珍しいな。それじゃあ、登録料は一人銀貨5枚。これにそれぞれ血を一滴垂らしてくれ」
事前にケルたちには話していたので、ミミたちも言われたとおりに登録を済ませる。
話している間も、冒険者が依頼に入ってくる感じはない。
これも俺の予想通り。
「ほお、二人とも随分と魔物討伐しているようじゃが」
「ええ、そうなんです。それで、この二人が討伐した魔物の素材なども持っているんですけど、昇級の為のクエストを消化してもいいでしょうか?」
「勿論構わんが。素材の状態が悪いと評価できんこともあるぞ」
「その辺り含めて、検討して下さい」
受付の男性にそう言って、ミミとケルには低ランクの依頼票の内、討伐関係の依頼を片っ端から取ってきてもらった。
ホーンラビット、ボアー、ゴブリンなどミミとケルが討伐した魔物の死体をドンドコ出してやった。
「マジックバック持ちじゃたっか。あっ、すまん。冒険者の情報の詮索はご法度じゃったな。真実の板の情報とも符合するし問題ないじゃろ。わしの権限でC級昇格させようかの」
「えっ?C級昇格には、昇級試験があるんじゃないですか?」
「ん?ああ。確かに正規の手続きではそうなんじゃが、各都市のギルド支部の権限として、C級までの昇格は、ギルド長の決済で可能なんじゃよ」
「すると、あなたは、この支部のギルドマスターなんですか?」
「ん?ああ、自己紹介してなかったかの。わしが、このパンプキ冒険者支部のギルド長をしているダンと言う。まあ、支部と言っても、今いるのはここにいる3名だけなんじゃがな」
「建物の規模から言っても、職員の数が少ない様な気がしますが」
「うむ。職員の増員をアサドング王国の冒険者ギルド本部に依頼しているんじゃが、急な話でな。手配が間に合っておらんのじゃよ」
「何があったのか伺っても?」
「要は、スタンピートが発生して、戦える者がかなり犠牲になった。元々、冒険者の数が少ない街じゃし、この街を守ろうと思うような冒険者も少ないしな」
「それで、王国からの支援とかはないんですか?」
「まあのお。元々スタンピートが発生した原因は、副迷宮入口を物理的に塞いで、迷宮から魔物の流出を抑えていたのが原因じゃしな。副迷宮が討伐できない限り、同じことの繰り返しじゃて」
「じゃあ、今も根本原因は解決してないんですか?」
「うむ。結局、再び副迷宮の入り口を塞ぐことしかできなかった。それでも、かなりの犠牲を払ったんじゃが。今も、主だった者は副迷宮から溢れた魔物を殲滅するためのクエストに参加している。そう言う訳で、現在、この街では高ランクの冒険者は大歓迎なんじゃ」
「なるほど、それでC級昇格の大盤振る舞いって訳ですか」
「そう言うことじゃ。お主たちは、この国に副迷宮探索の為に来たんじゃろ。それもわざわざ南部地方から入国するほどのパーティーじゃ。期待しておる」
「まあ、俺もこの街がどうとかという考えはないですが、副迷宮探索や魔物討伐をできるのなら是非もないですね」
「現在、このギルドでは緊急クエストが出ておる。この街の周辺で討伐した魔物の素材は通常の1.5倍の価格で引き取りを行っておる。量は無制限じゃ」
「期間は?」
「取り敢えず、通常のスタンピート解決期間の一ヶ月。なので残り2週間じゃな」
「ちなみに、その副迷宮へは入れるんですか?」
「勿論、入口を完全に塞いではおらん。ゴブリンやボアーなどが出てきにくいように、入口を狭めておる感じじゃ。入口には監視のための職員を数名配置している。あと入口を塞ぐ作業は今も続けておるが、入ることは可能じゃ。ただ、スタンピートが発生した位じゃ。迷宮の中は魔物で溢れかえっておるぞ。魔物の森に散っている魔物を狩ってもらうだけでも十分じゃ。まあ、お主みたいに高ランクの冒険者には経験値の足しにもならんじゃろうが」
「まあ、その辺りは様子を見ながら頑張ってみます。ちなみに、この街でいい宿屋とか紹介していただけますか?」
「宿屋よりも、冒険者ギルドの職員住宅を貸し出すぞ。費用は討伐してきた素材と相殺する形でも構わん。荷物は運び出して掃除も済んである。食事はギルドの食堂を使えばよいじゃろう。宿舎はギルドの裏手にある」
「リリアナ、どうする?」
自分の考えを頭の中でまとめるため、取り敢えずリリアナに話をふってみる。
「宿舎の方が、ジュン様のお世話がしやすいですし、ジュン様がよろしければそちらで」
一応、ミミとケルにも目を向けたけど、異存はなさそうだ。
俺としても、自由に使える場所であれば宿屋じゃなくても問題ない。
と言うか、自分のコテージの中の方が一番安全だし過ごしやすいんだけどね。
「では、そちらを使わせて下さい。あと、問題の副迷宮の場所を教えていただけますか」
前回よりも入院は長くなりそうですが、今回はPadがある分、暇を持て余すことが少ないです。
こちらも、アイテムボックスの方も、読んで頂ける方がそれなりに
いらっしゃるようなら、頑張ってUPしていこうと思います。
尚、推敲等かなりいい加減なので、今まで以上に
誤字脱字、齟齬や誤表現など出てくると思います。
笑って許して頂けたらと思います。




