【プロローグ】 依頼と本の夢の中へ・・・
クトゥルフ神話が好きなので、オリジナルキャラを神話生物の僕にするという感じでの話を考えていました。趣味というか生き抜きなので、誤字脱字色々あると思いますが、明らかにコレはオカシイと思うところはコメントなどよろしくお願いします!
【プロローグ】
私は、アーラルド。
アーラルド・テラだ。
今日も私は、くそったれな紛争の中で一日一日を大切に生きる傭兵だ。
俺の仕事場であるアフガニスタンでは今、正規軍と反乱軍、そして非政府組織やテロリストそして、私の大嫌いな狂信者共が住み、さまざまな人種の人間が、自分たちの目的を果たすためだけに武力を行使する。
そんな紛争に世界中が終幕を求めている。
一部を除いて…
やとわれの新人傭兵たちのなかで、正規軍の装備を前にすると反乱軍及びに傭兵ともども、生きて帰れるものはそうそういないが、帰ってきたものは、多額の報酬を前に殺されることだろう。
現実というのはそんなに甘くはないのだ…それがこの国の掟であり暗黙の了解の上に建つ秩序だ。
知らないものが多いのが欠点か。
んっ?
さっき金が目的ではないって言ったって?
知らんな。
そんなことよりも聞いてくれ。
私は、昨日襲ってきた軍のやつらから、服を奪ったんだが返り血が酷い。
コレじゃ仕事に支障が出るが、服の性能がいい分少し腹立たしい、まさか味方ごと撃ち殺そうとしてくるとはな。
だが、此処はアフガニスタンだ。
どうがんばっても洗剤が手に入らない…どうやってこの汚れを落とせばいいのやら見当もつかん。
困った私の元に一本の電話がかかってきた。
ピピピ…
クライアントかそれともまた哀れな犠牲者が殺人予告でもしてきたのだろうか?
「 サラーム・アレイコム(こんにちは)、こちら傭兵屋テルランド。買出しから人殺 しまで何でもござれ!あなたの求めるもの を可能な範囲で提供しましょう。何が必要ですか!?」
私はダリー語で挨拶をする。だが基本は英語だ。ダリー語はアフガニスタンでは使われるが、ここでは英語の方が伝わる。
テルランドは傭兵間で呼び合う時に使われるコードネームみたいなもんだ。
基本的には俺は相手がクライアントでも暗殺者でも小粋なジョークをぶつけるところだが、今回の相手は少し変だった。
この時に受けなければ、良かったのだろうか。
運命とはなかなかに酷いものなのだ。
「殺してもらいたい奴がいる…できるだけ死体を綺麗に残しておいて欲しい。報酬は死亡を確認し次第そちらに送ろう…」
恐ろしく低く冷たく、人間とは思えないほど。機械的な声色だった。
「おいおい、報酬が後じゃ、ちょっと酷いんじゃありませんかね?」
我ながら、セールストークというのは、楽しいもので、東洋にはもっとうまい紳士がいると聞くし…ぜひいってみたいとも思う。
「…そうだな。名前は伏せさせてもらうがある本を送らせてもらう。とても高価でその利用価値は、計り知れないもののはずだが。今の私には必要ないものだからだ…ターゲットの情報を載せた書類と一緒に送らせてもらう。時間があれば読んでみると良い、世界が変わるはずだ…私のように。」
「わかった。任せなさい!これからもよろしく、とりあえずその高価な本を楽しみにするとしようか。」
「…ありがたい」
一言感謝を告げると向こうは電話を切る。
終始寒気を感じる不思議な相手ではあったが最後の感謝の言葉に少しの人間性を見出していた。
この国の人間じゃないことだけは確かだった…まるでお手本のような英語に声色どうもおかしい…しかし仕事の依頼は断れない、ターゲットにもよるけどな。
依頼を受けた日から、約一週間私は、情報と例の本が届くのを待ちながら、アフガニスタン首都のカーブルから、少し離れた村ポートルの隠れ家にいた。ポートルは、人口は少ないが自然が多く電機も水道も引かれてある良いところで、私の中では、第二の故郷とも言えるだろう。
そんな日の昼過ぎ、イスに座って作業机に足を投げ出し、暇な時間をすごしていた私の所にやっと届いた
小包の中には、ターゲットの写真や情報、どうやらクトゥルーという神をあがめる狂信者達らしい、そして、本…
表紙には英語で黄衣の王と書かれている…こんなタイトルの本は聞いたこともないが、本当に価値があるのだろうか?
しかし何か引き付ける物があるようだ、私はこの本を読みたくてたまらない…
そんな一抹の不安を抱えて、依頼は明日からと割り切りせっかくなので読んでみることにする。
ペラペラとページをめくっていく、そして目にとまった詩、どうやらカシルダの歌というらしい…
【黄衣の王・一幕第二場】
岸辺に沿って雲の波の破れ
ふたつなる太陽が湖のかなたに没し
カゲ長く尾をひくは
カルコサの地
クロき星ぼしの昇る夜は不思議なるかな
不思議なる月がひとつならずソラをめぐりたり
されど さらに不思議なるは
失われしカルコサの地
ヒアンデスたちのうたう唱
黄衣の王のランイはためくところ
キかれることもなく消絶るは
おぼめくカルコサの地
わが声は問絶え わが魂の歌
うたわれることもなく消え
涙流されるままに枯れはてるは
失われしカルコサの地
カルコサの地…
という単語を多く含んだこの詩は私の脳裏に焼きついていた。
その詩を見た後からは、私は本をめくり、一字一字目に焼き付けるように読んでいた…
英語で書かれた本を理解するのにはとても時間がかかるものだったが…
そして、第二幕と書かれたページをみた時から、依頼の電話のときに感じたような、寒気を感じていた。
二幕では、荒涼としたヒアンデス星団のなかのアルデバラン星に存在するカルコサという地にて、黄色い衣をはためかせて、再度、地球に降り立つことを待ち望む、黄色い衣と蒼白の仮面をつけた王が住んでいて、それは、ハスターというらしく、風の神であるイタカに、同格のロイガー、ツァール。
種族として使えている、黄泉を駆けるものバイアクヘー族や、知識を求めしミ=ゴ族といった名前のものを配下に置いているらしく。
バイアクヘーや、ミ=ゴについての情報も載ってはいたが、文字も古く上手く読み解けなかったしかし、読み進めるうちにある文を見つける。
『黄衣の王は下僕に種を持たせ違う大地に持って行かせ・・・水の王は黄衣の王の下僕を殺すように下僕に言った。』
水の王はクトゥルーというらしい、この二つの王は戦争でもしていたんだろうか…
そして黄衣の王が下僕にもたせた種とは何なのだろうか…
なれない英語を読み進めていくうちに少しずつ私は眠気に襲われた。
長かったかも分からないですがよんでいただきありがとうございます。
引き続き次話もお楽しみください!
追記プロローグを動画にしてみました!
違いも含めってお楽しみいただけたらと思います!http://www.nicovideo.jp/watch/sm22659036