表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星の雫  作者: まひる
第四章
91/182

4−13

第四章 支部団長

13


「それでナオは何を企んでいる。ワシが知らないと思っているのか。」


 キョウとの話が終わった尚にオウギが問う。支部団長と言う立場以上に、団員の顔を把握している扇。周りに倒れている団員が何処の所属であるか、何が起き始めているのかを悟っていた。


「あ〜、そうですねぇ…。俺には敵がいるって事ですかね?」


「そんな事は分かっている。実力主義を通しているのも、ここに弱者は不要だからだ。最近6番7番の動きに不審が見える事、ワシが気付かぬと思ったか。」


 あくまでもごまかそうとする尚に、はっきりと告げる。扇は実力主義を唱えるだけあり、自らの身も自分で守るという徹底だ。実力があれば、いつでも支部団長の地位を取りに来いと団員に伝えてある。


「いいえ。ただ、確たる証拠がないのです。」


「それでもだ。こんな地位など、欲しければいつでもくれてやる。ただし、実力で奪いに来る奴にだ。」


 十年も支部団長という地位にありながら、一切己の私腹を肥やす為に力を使った事はなかった。正義を語るつもりは毛頭ないが、己の方針を捩曲げる気は全くない。


「だからこそですよ、団長。俺は団長を守るだなんて(オコ)がましい事は言いませんが、他の奴が団長になるなんて冗談じゃないですっ。」


 熱く語る尚。京はそんな彼を不思議そうに見ていた。


 他の者に対していつも朗らかな態度である尚は、どんな時も真剣さがあまり感じられない。怒っている時でさえ、フワフワとしたイメージを受けるのだった。シカしながら、今の真剣な顔と熱い瞳。扇に対し、団長だからと言うのではない信頼をおいているのが分かる。


「ワシが団長でなければ、尚は共におらぬと言うのか。」


「ち、違いますっ!」


「では問題ないだろう。」


「…話したらどうだ、尚。」


 次の言葉が出なくなった尚に対して、今まで黙っていた京が口を開いた。


「っ?!…京、お前まで。」


「平行線だろ。気付いたのなら話しておくべきだ。ゆっくりしているとコイツ等が意識を取り戻す。縛るなり潰すなりしたほうが良い。」


 潰した方が一番だが、と京が呟く。


「潰すって…、それはマズイけど。分かった、分かりました。では団長、少々お耳を拝借致します。」


 諦めたような開き直ったような尚は、渋々といった感じながらも扇に事の次第を話したのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ