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星の雫  作者: まひる
第一章
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1−13

第一章 出会い

13


「…何だよ。」


 暴漢達を見送った後に振り返ったキョウの視線、少したじろぎながらもヒビキは問う。


「何故無茶をする。」


 ソッと京に触れられ、頬の痛みに顔をしかめる響。


「うっせーな、借りを返したまでだろっ。…それに殺してないし。」


 プイッと顔を逸らした。だがすぐに顎を捕まれ正面を向かされる。


 どの国でも町の中で武器や魔法を使って人を危めたら死罪。だからこそ、響は魔法を操作して致命傷を避けたのだ。


「あんな奴等はどうだって良い。俺は響が傷付けられた事を言っている。何故無茶をする。」


 真っ直ぐに向けられた黒い瞳は、再び視線を逸らす事を許さない。


「知るかっ。心配ならお前がちゃんとついて来れば良いだろ。オレは買い物してたら襲われただけだ。正当防衛だっ!」


 響は負けじと言い返した。自分に非はない、被害者だと。


 暫くそのまま互いに睨み合っていたが、京が大きな溜め息をつく事で終わった。


「分かった。これからは目を離さないようにする。」


 顎を放されホッとしたのも束の間、その言葉に響が眉を寄せる。


「はぁ?何言ってんだよ。お前、ふざけてんのか?」


「ふざけていない。心配ならお前がちゃんとついて来れば良いだろ、と響が言った。だから俺は目を離さないようにする。」


 売り言葉に買い言葉。だが京は至って真面目に答えていた。


「ふざけんなっ。オレにだって都合も予定もあるんだ。お前に周りをうろつかれたら迷惑だっ!」


「うろつきはしない。共に行動すると言った。」


「だからそれが迷惑だって言ってんだよっ!オレは流れの魔導師だ。この町にだって長くはいないっ。」


「旅になら俺も行く。」


 まくし立てる響に動じる事なく、真っ直ぐな瞳。


「な…、何でだよ…っ。昨夜会ったばかりの、しかも迷惑かけてばかりのオレに…どうしてそこまで言えるんだよっ!」


「理由?言ったはずだが。俺は響が欲しい。身体も心も。」


 小首を傾げる京は、おかしいのは響の方だと言わんばかり。


「はぁ?ふざけんなっ。馬鹿変態ボケ!」


 自分自身の少しだけ揺らいだ気持ちにも罵声を浴びせ、足音荒く立ち去る響だった。

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