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新手

 北条氏照に氏邦。そして氏規が北条氏直救援に向かった丁度その頃。

 柵の内側から鉄砲が一斉射撃されるや柵の隙間から内藤昌月隊が飛び出し北条隊の先頭を掻き乱した後、柵の中へ。それを確認した鉄砲隊が再び発砲。その後に飛び出したのが保科正直。次いで北条高広。再び内藤昌月と代わる代わる新手を繰り出す事により、北条隊を寄せ付けない滝川一益。

 無理攻めは難しいと判断し突撃を諦めた北条氏直。しかしこのまま退散しては追撃を受ける恐れがあるため鉄砲の届かない場所へ移動した後、隊を整え待機。そこへ北条兄弟が合流。それを見た……。


「狼煙を上げよ!」

号令を発したのは倉賀野秀景。これを見た柵の前まで進出していた部隊が一斉に柵の中へ。……に留まらず……。


北条氏邦「殿!柵の内側に鉄砲隊が控えています。追撃してはなりませぬぞ。」

北条氏直「……うむ。」

北条氏規「しかし何やら様子がおかしくありませんか?鉄砲隊も退き始めているように見えるのでありますが。」

北条氏照「弾切れか?」

北条氏邦「ただこれまでの奴らを見る限り、何か仕掛けていると考えて間違いありません。」

北条氏直「……しかし。」

北条氏規「殿。如何為されましたか?」

北条氏直「金窪で焼き出され、北条(高広)内藤には騙され。これにもし本当に弾切れでこのまま奴らを逃がしてしまったとなれば、我らは物笑いの種になってしまう……。」

北条氏規「殿。今は我慢の時であります。」

北条氏邦「我らは領地を失ったわけではありません。敵も退こうとしているのでありますし、被害も軽微であります。」

北条氏直「……うむ。」


 そこへ退いたはずの滝川の内、1つの小隊が柵の前へ。歩み出て来たのは……滝川一益本人。


北条氏直「舐めやがって!ここまで虚仮にされて黙ってられるか!!許せん!!!叔父上らはここに留まって下され!!!私独りで奴の首をあげて見せます!!!!!」


とのたまうや否や出撃。逃げる滝川一益隊を追い掛け柵の手前に到着。その後を急ぎ追い掛け合流した北条氏照に対し、


北条氏直「見よ!柵の中を!誰も居ないでは無いか!私の見立て!間違っていなかったであろう!!」

北条氏照「……はい。」

北条氏直「あれを見よ。滝川が我らを恐れている事がわかるであろう。」

北条氏照「確かに。」

北条氏直「氏邦氏規叔父に伝えてくれ。柵の向こう側に陣を構えると。」

北条氏照「えっ!?」

北条氏直「そこで堂々と陣を構え我らを威光を示す事にする。奴ら狙って来た時は……返り討ちにするまでの事。」

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