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採掘!

凪のおかげでものすごく岩関連の素材が手に入った。1つ気になるのは採掘に失敗したって書いてあったピンクの欠片というものだ。色は少し濃いめのピンクなのだが精錬などすればものすごく綺麗なインゴットになるのでは!?


「凪〜もう1回行けたりする?このピンク色の欠片にね?採掘に失敗した〜って書いてるのよ。大きめに爆発させれば今度は原石から取れるかも!?」

『祈、それは危ないと思いますよ?ダンジョンの道が崩れてしまうと思います』

「えっ?う〜ん。それもそうだよね...分かった!広いところに出たらやって貰ってもいい!?」

『えぇ。それなら大丈夫でしょう。ただし、来た道に限りですよ?先に進めなくなったらおしまいですから』

「ヤッター!凪ちゃんだいすき!」


ふふん!これでまた素材が手に入るぜ!そしてこのピンク色の欠片の正体をあばいてやるのさ!!


「アイテムボックスにしまったら通れるようになったね...行こうか!」

『そうですね...』

『んっ』

『はいっ!』

『再出発だぁ〜!』


私が採取してる間皆は座って待ってくれてたんだよね。なんでも採取できないとか...生産職と戦闘職だと採取ポイントの発見率が違うのは知ってたけど、見つけても採れないってことあるんだね。また1つ勉強になったよ。


『んっ』

「うわぁー!?地面からゾンビがァ!この硬い岩の地面をどうやって生身で破ってるんですかぁ!?」

『祈、そういうことは言わないでおきましょう。なにか触れてはならないもののような気がします』

『これは...アンデットみたいですねっ!浄化してもダメですっ!』

『これは...ここの鉱夫たちのゾンビだね』


いきなりツルハシやスコップを持ったゾンビが地面からボコボコ湧き出した。ライト付きヘルメットも被っている。そしてピーちゃんの浄化ってなんだろうね?ルッカの時にも言ってたけど見習いの神だから何か出来たりするんですか!?


「そいっ!ほっ!ん?柔らかいな?」

『イノリが炭鉱ゾンビC(Lv23)に合計2459ダメージを与えました!!!』

『来て!(フォース)!ライトスピアー!!』

『ナギが【ライトスピアー】を発動。炭鉱ゾンビA(Lv21)に35.748ダメージを与えました!!! 炭鉱ゾンビを倒しました!!! 経験値を3424獲得しました!!!』

『んっ』

『メルティがナイフを投擲しました!!! 炭鉱ゾンビC(Lv23)に15.357ダメージ!!! 炭鉱ゾンビC(Lv23)を倒しました!!! 経験値を3687獲得しました!!!』

『ホーリーランス!』

『モモが【ホーリーランス】を発動。炭鉱ゾンビB(Lv20)に57.856ダメージ!!! 炭鉱ゾンビB(Lv20)をたおしました!!! 経験値を2874獲得しました!!!』

『ボクの出番無かったね〜』


う、うーん...このなんとも言えない感じは...死霊属性っぽいから凪とピーちゃんは弱点つけるみたいだね。 私も一応斬属性なんだけどステータスを力に振ってないから2000ぐらいしかダメージがでないね...


「一応剥ぎ取りしてみようかな...うげっ!?」


【腐肉した腕】:腐肉したゾンビの腕。とても臭い


腐肉しているためとてもくさい。


「くさいしいらない...ここのゾンビは素材も要らない!」

『祈が素材要らないようでしたら、次は燃やしても大丈夫ですか?』

「あっ、うん!考えてくれてたんだね。ありがとう!次からは燃やしてくれておっけーだよ!! さすがに私もこのくさいのは素材にしたくないね...」


この腐肉してるゾンビの素材生理的に無理です。くさいし!!見た目も緑っぽくて気持ち悪い!!!ごめんなさい!あーちゃん!私は素材をダメにしてしまいましたァ!! あぁ...神よ許しておくれ...


『気を取り直して進みましょうか』

「そうだね!いっこかみんな!」

『んっ...ぷぎゃ!?』

「今の声メルちゃん...?大丈夫?あーえらいねぇ〜!!転けても泣かない子は強い子なんだよ!!よーしよしよしよし...ほら大丈夫!!メルちゃんは強い!」

『ん...ありがとねぇね』


メルちゃんらしからぬ声を発しながらこけたみたいだね。転んで泣かないのは偉い!服に着いた汚れを払って...ハイ!おっけー!!可愛いぞ!ん?手を出してきた...これは!!! おーし!分かったぞ!お姉ちゃんがコケないように手を引いてあげよう!!ふふふ...ますます妹みたいじゃないか!!



『一本道が続きますね...』

「そうだね〜」

『祈はピンク色の鉱石?水晶の正体が知りたいのでしたよね?』

「え。うん。」

『お義姉様にチャットで聞いてみたのですが...見たことないので是非もちかえって来てくれ。との事です』

「お?新種の類だったのね!そうとなれば、なおのこと正体を確かめないと!これはいい素材な気がするんだよ!!」


凪がピンク色の鉱石か水晶の事をいつの間にかチャットを飛ばして姉に聞いていたらしい。そして帰ってきた答えは【岩の洞窟】でそんなものは発見されてないと? これはもう大量に持ちかえる必要がありそうだね!?


「しかし採取ポイントは割とあるんだけど、どこも一本道だねぇ」

『ん』

「お?なんか少し明るい?しかも広いね...」

『やっと空間に出れましたね』

『広いですっ!』

『おお〜今までのは横穴だったのかな?いっぱい道があるね』


ユーちゃんの言う通りで広い空間に出たのはいいんだけど、ここがドーム状の空間で私たちが通ってきた道以外にも横穴らしき道が続いている。 これはどうするべきか...


「どうする?なんか迷路みたいになってきたけど...」

『一通り横穴に入りますか?どこかには下に降りれそうなものがあるはずです』

「そうしよっか!人海戦術も良いけど離れると危ないから固まっていこうね」

『ん』

『はいっ!』

『は〜い』


____________________


あの後ドーム状に広がっている空間から横穴に入ったんだけど行き止まりや、別の横穴に繋がっていてこの広い空間に戻ってきたりするだけだった。 残すはあとひとつだね。炭鉱ゾンビはよく出てくるんだけど、弱いしドロップアイテムもなし、経験値もまずいと...そろそろ別のモンスター出てきて欲しいなぁ!!


『最後の道ですね、行きましょう!』

「ちょっと運が悪かったかもね〜」


テクテク進んでいくと青白く光るポータルが行き止まりにあった


「これ?」

『そうですね。恐らく次の階にいくポータルかと』

「ふんふん。じゃ、行こっか」


はいっ!!ワープ!! ん?なんかさっきと代わり映えしないような空間に出たね...?


「何か変わった?」

『えぇ。ちゃんとログに2階と出ていますよ』

「あ、ホントだ。地下2階に来たんだね。 また1本道だしとりあえず進んでみようか」


ここも一本道で炭鉱ゾンビしか出てこないなぁ...。 もしかして私を試しているのか!?このくさくてグロいゾンビ素材を扱えという神の啓示なのか!?あーちゃん...わたしゃこんなの使えないよ...


「あ、凪!なんかあそこハシゴある!梯子!」

『ん?あ、本当ですね...地下に降りるものでしょうか?』

「おおお!?なんか下の方めっちゃ光ってるんですけど!?これは行くしかない!」

『これは...宝物庫でしょうか』


宝物庫!初めてだね!しかもなぜか梯子の下は良く見えないけど淡く発光してるんだよね。 鉱石かな?とりあえず行ってみよう! あ、メルちゃん飛べるんでしたね...先に降りちゃった


「ふおおおおおお!!!天国だ!ここは正しく素材の宝石箱やぁ!!!」

『祈、そんなにはしゃがないでください。モンスターが出るかも知れませんからね』

『とうっ!おっとと...』

「ちょっとユーちゃん...?あなたあの高さ飛び降りてきたの?しかもノーダメとか頭おかしいんじゃありませんこと?」

『ボクを褒めてもピースぐらいしかでないよ?』


あ、それ可愛いっすね...褒めたら笑顔でピースしてくれるんだぁ。あとはピーちゃんだね...あれあの子裸足だね?うそぉ...私は今まであの子を裸足で連れ回してたの!? あーーーーん!!ごめんよーー!!ピーちゃん!!!気づかなかった私を殺してくれぇ!!!


『おっと...ありがとうございますっ!イノリさん!』

「あ、うん。.....あとね?その...今まで裸足で連れ回してたけど、大丈夫?気づかなくてごめんね...」

『? あ、いえっ!アンノウン様の加護があるので大丈夫です!何も履かなくても大丈夫なようになっていますので!』

「ピーちゃん...でも!!これは私が私を許せないっ!!! 帰ったら何か履ける靴を!見た目的にもよろしくないのだ!!」


そうだよね...天使って見た目的に靴とか履いてなかったね。なんか裸足のイメージない?私だけかな? これはこれで可愛いんだけど人としてこれはダメな気がするんだよね。裸足の妹を外で連れ回すヤベー奴だぞ?これは逮捕されても文句は言えない...。 私の中の私が叫んでいる。早くこの子たちの装備を整えなければと...


「よしっ!じゃ、ピーちゃんの装備ができるように願って採取だァ!!これで私はピーちゃんに靴を履かせるんだァーーーー!!!」

『鉱石?や水晶が光ってるますね...』

「とーーーれーーーなーーーーいーーーー!!!」


嘘だろ...?この綺麗に輝いてるピンクや青色の水晶なんながビクともしないんだ... 採取ポイントになってるのに。 これってもしかして採取にも道具のピッケルとかいる感じっぽい?


「凪先生!1発派手なヤツぶちかましてくださいっ!!」

『本当にですか?これだけ綺麗なのですから壊してしまうと思うと...』

「ええい!しらない!取れないもんは壊すんだぁ!!皆は端に退避!!よし、おっけー!!凪っ!ごーふぁいあー!!」

『.....分かりました。(サラマンダー)!ファイアボール!』


凪のファイアボールだと思えないぐらいのこの大きい赤色の玉を撃つ魔法。着弾すると同時に爆発するからこういう使い方もできちゃうのだ!今ファイアボールのおかげでものすごく明るいよ!?


「おぉ〜ちょっと粉々になったやつもあるけど、だいたいのやつは触れば採れるようになったね!!ありがとう凪!」

『ふぅ...よかったです。今度は威力を調節致しましたからね』

『おお?早速精霊魔術を使いこなしてるねー。さすがぁ』


ナギがユーちゃんに何か褒められてるけど知らん!そんな事より今この目の前にある綺麗な水晶だ!宝石とか光り物って小さい時好きだったような気がするよね。 今は素材としてしか見れなくなっちゃったよ...


「すげ〜〜〜!!なんか輝いてる!」


地面に転がってたりビビ割れたのを剣で斬れば採取が可能になったのだ。 これは今後もありそうだからツルハシやスコップみたいな採取道具を早く調達しないとね...


【ラズライトクォーツ】:蒼く輝く水晶。群生地の鉱脈を掘り当てるとまとまった数が手に入ると言われている。


珍しい蒼く輝く水晶。鉱夫たちには1度でも見かければ一生暮らせると言われていた珍しい水晶。



【ローズクリスタル】:淡く輝く水晶。その存在は語り継がれているだけでここ数百年目にしたものはいないと言われている。


桜色に輝く水晶。文献には残っているが発見には至ったことがないと言われている。


【銀鉱石】:銀が含まれている鉱石。


精錬すればインゴットになる。


【金鉱石】:金が含まれている鉱石。


精錬すればインゴットになる。




など色々手に入った。凪にあと数回魔法をお願いしてここは取り尽くした。ほかにはさっき見かけた火薬岩などもあった。凪も少し持ち帰ってみるらしいよ。 ふたつの水晶はテキストから見るに相当珍しいものなのだろうね。光ってて綺麗だし現実にあったらものすごく高そうだ...。


「ふぃ〜疲れたぁ!あらかた取り尽くしたね」

『私も頂いても良かったのでしょうか?』

「何言ってんのさ凪。凪がいなかったら取れてないからね?ちゃんと素材として使えるかは未知数だけど珍しいらしいし、とっときなよ」

『そうですね...祈がこの水晶で何かできるかもしれませんからね。その時は私もこれでお願いしますね?』

「おう!任せとけぃ〜」


フフフフフフ...懐があったかいよぉ!端的に言うとアイテムボックスの重量がヤバい。 他の素材がほとんど入らなくなったのでこの先はいるものと要らないものを分けて採取しないとね。


「ここはもう用済みだし戻ろっか!」

『そうですね!祈は先に行ってください!私はすぐ後に行きますので!』

「そう?なら遠慮なく...」


____________________




「これ登る方が楽だね?」

『ふぇ?え、えぇ。そうですね。登る方が眼福で良かったです!』

「? しかも帰りもメルちゃんは飛んでるし...ユーちゃんは壁キックとかおかしいでしょ。あなた自重してね? もう私にはピーちゃんしかいないんだァ.....」

『すみません...見習いでは空中移動が出来ないのです...』

「あっ、そうなんだ...。大丈夫!ごめんねぇ〜少しだけ私のメンタルが弱っただけだから!ピーちゃんは偉いぞぉ!」


わしゃわしゃ...ピーちゃんは今日もすごく可愛いぞ!?私のパーティーメンバーのこの2人は少し異常だからいずれ私の居場所が無くなると思ってしまったんだ...ごめんよぉ


『気を取り直して行きましょうか。まだダンジョンは続いていますからね』

「そうだね!よし、先に進もー!!」

『んっ』

『行きましょうっ!』

『お〜!!』

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