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岩だらけ!?

今日?昨日?は錬金術を使ってコライユ村の建築に必要な素材を合成してたら1日が終わっていた。学校?知らないね。今日もボケ〜っとしてたら終わってたよ。凪は昨日ログインしてなかったみたい。なんか現実で忙しかったんだってー


そして今は火曜日の夜20時前だ。ギルドハウスの建築に関してはギルド設備を使う職人さんたちに預けていいそうだ。私が指示をだして完成したものが全く使えないとかだったら嫌だからね...コライユ村の拡張や建築、改築なんかも後は任せていいそうだ。さっきログインしてナビちゃんにそう言われた。充分すぎるほど働いてもらったから後は好きにしてくれってさ。今日は何しようかな?攻防戦イベントは日曜日なんだよねぇ...それまでにもう少し強くなっときたいよね?私ってば未だにアイテム使ったことないのよ。括りでいえば錬金術士なのに...これは由々しき事態なのでは!?


「メルちゃん、今日は何しようか?」

『ん。なんでも』

『イノリさんっ!私も今日は大丈夫ですっ!』

『そうだね〜昨日はボクたちも手伝ってたしね〜?』

「お互い昨日は挨拶しかしてなかったもんね〜」


現在はナビちゃんのアトリエで妹二人とユーちゃんしかいない。本人は既に居なくて留守番を頼まれた。なんでも少し村の人達に頼まれたそうだ。過労死しないでね?ナビちゃん。


『イノリの嬢ちゃんおるか?お、おったわ』

「あれ?ショーへーさん?お疲れですね?何かありました?」

『そうやな...実はイノリの嬢ちゃんに頼みがあって来たんやけど、その前に天音に話したらうちの妹はお前にやらんとか勘違いしてめっちゃ疲れたわ...』

「あぁ...なるほど...ご愁傷さまです」


姉は少しおかしい時があるからね。なんで私がショーへーさんとどうかなると思ったんだろうね?私が興味あるのは可愛い子なんだけど...


『それで本題やな。イノリの嬢ちゃんはあの猫又を倒したんやろ?あの場所でどうしてか凍傷、凍結状態にならんかったと思って話すわな?雪国ルッカは既にプレイヤーが土地の取り合いとかになってて今は結構アツい街になったんやけど...そのおかげかルッカ周辺も改めて捜索されたんや。それで、ダンジョンが見つかりおった。【氷の迷宮】ってとこや。推奨レベルは40からになっとる。そこはインスタンスダンジョンになってて入った途端から凍傷状態になって探索もロクにできひんまま1階で凍結状態になるんや...そこで猫又を倒したっていうイノリの嬢ちゃんと一緒に攻略したいんやが...どうや?』


なるほど?やっぱりこの人もお猫様に挑んで倒れていった人なんだね。そして倒したのなら何か策があるのでは?と睨んで私に話を持ちかけてきたのか...


「耐寒トローチは無いんですか?」

『せやな。今は売ってくれるNPCもおらんからルッカ周辺の探索もキツくなってる...作れるやつも現状おらへんねん。素材すら判明しとらんらしいわ』

「おや?他の錬金術士は何をしておるので?」

『今は必死になって探してるらしいんやけどなぁ』


これはリジェネポーションと同じ現象か?器用さの関係で私が作れるってだけのものなのでは?いやでも、姉からは情報は力になるって散々言われたし...うーん。どうしようかな?


「私にはその道具があるにはありますね。しかし、タダでとは行きません」

『おっ、なんやいきなり天音みたいな交渉し始めたやんけ?アイツになんか吹き込まれよったな?...せやなまずは氷の迷宮の確認済みモンスターとかどうや?ワイも何回か行ってるから多少ならわかるで?』

「おぉ!ではお願いします」

『まずはホワイトウルフ、こいつは白い体毛のウルフの亜種やな。ルッカ周辺でもよう見かける素早いやつや。次はスノーマン、これが厄介で雪だるまに手足が生えた格好なんやが、雪玉投げてきよったりしてこいつの攻撃を食らうと凍傷ゲージが溜まっていくんや。避けて通りたいやつやな。 最後はイエティ、こいつは全身が白い毛に覆われとる二足歩行のUMA(ユーマ)がモチーフのモンスターやな。さっき言った2体のモンスターより硬い。毛が濃いのか、攻撃が通りにくいのが難点やな、あとは寒い息とか喰らえば1発で凍結状態になるえぐいスキルも使ってくるな』


さすが攻略の鬼と言われてる人、情報量が凄まじいね...でもこれだと凪とユーちゃんが炎属性の攻撃でゴリ押し出来そうだよね?


「炎属性が使えるパーティーだけで行けば良いのでは?」

『そう思うやろ?イエティなんかは火があんま通らんらしいから遭遇したら終わりや。しかもホワイトウルフも動きが早いし魔法を外したら一気に瓦解するねんなぁ』

「火がよく当たる上に有効なのはスノーマンだけなのか...」


でも凪とユーちゃんは色々な属性を使えるっぽいからゴリ押しでも行けなくは無さそうだけど私がまた置物になりそうで嫌なんだよね...いつまでも寄生プレイだと私自身が面白くないしメルちゃんたちに申し訳ないんだよねぇ...そうだ!


「何か良いダンジョン知りません?こう錬金術に使えそうな素材を落とすダンジョンとか!?教えていただければ氷の迷宮攻略もお手伝いしますよ!」

『おお!?ホンマか!?せやったらエルメスから向かって東にある【岩の洞窟】って所か?』

「ほむ?」

『こっちもインスタンスダンジョンや。岩の洞窟は石や鉱石など石関係のモンがぎょうさん取れるんやが、イノリの嬢ちゃんなら火薬とかも取れるんちゃうか?』

「おおお!それで、それで!?」

『なんでも石と鉱石と火薬を合成したら爆弾が出来るっちゅー話や。どうや?お気に召したか?』

「えぇ!えぇ!それはもちろんですとも!今すぐ行きたいぐらいですね!爆弾...投擲アイテム!錬金術士っぽい!」

『せやったらちょっとだけモンスターも教えたるわ。炭鉱ゾンビ、元々炭鉱やったんかわからんけどツルハシやスコップを持ったゾンビがようけ出てくる。こいつはさほど脅威はないな。気をつけるんは爆弾岩や!コイツは厄介でHPが低くなったらスキルで自爆しよる。その自爆が結構痛いくてな?それを封じるんやったら高火力で一気にドカーン!とやったほうがええ。こんな所やな』


炭鉱ゾンビなんてのも出てくるのか...ふへへへ!私はこのダンジョンに行って素材を採取して爆弾を作るのだ!氷の迷宮に役立ちそうなアイテムも作れるかな?


「ショーへーさんありがとうございます!氷の迷宮一緒に踏破しましょう!!ただ明日になるかもですけど大丈夫ですか?」

『お!?ええんか?今日は早速岩の洞窟に行くんやな?ええで!ワイはあの迷宮の奥に何があるか確かめたいんや...耐寒トローチも任してええねんな?』

「えぇ。勿論。ただ、作れるということは内緒でお願いしますね?レシピを公開するなら踏破した後です」

『おっしゃ!決まりやな!もちろんその情報は誰にも言わん。ほな、明日頼むわ〜ワイは他のダンジョンないか探しに行ってくるで!!』


おぉ...嵐のような人だったな...氷の迷宮に挑みたいから私に耐寒トローチを作成、譲渡+攻略の手伝いかぁ。そのおかげで【岩の洞窟】っていう錬金術士の視点から見れば素材の宝庫のような場所も教えてくれた...関西弁で喋るいいお兄さんだ!


「みんな〜私は岩の洞窟ってダンジョンに行ってみるつもりだけど来る?」

『ん。いく』

『お供しますっ!』

『ボクもいくよ〜楽しそう!』

「ありがとみんな〜それじゃ今すぐレッツゴー!!」


____岩の洞窟____


『【岩の洞窟】発見済み:発見者『ショーへー』推奨Lv.20〜』


「おぉ...ここが!確かに洞窟の入口にポータルがある!」

『あんまり遠くありませんでしたね。祈』

「そうだね。凪」


なぜ凪が居るのかと言うと誘ってみたら行きます!と言って付いてきた。錬金術士じゃないしあんまり面白くないかもよ?


「では入ってみよー!ポータルに入ってね!」


ここはインスタンスダンジョンなので他のパーティーと鉢合わせしない。しかも入る事に地形が変わるのでマッピングなんかも無意味になってしまうというダンジョンだ。素材や宝箱の取り合いにならないからいいかもね。


「きたきた!なんか廃坑って感じだね?」

『レールやトロッコなんかもありますね...』

『ん』

『少し暗いですね...』

『なんだか不思議な所だね』


そうなのだ。ここは少し薄暗くてレールにトロッコ、ツルハシやスコップ...ヘルメットなどが散乱している。かつてのここは炭鉱だったんだろうね。


「早速行ってみよー!今は一本道だしこのまま!」


さながら気分は探検隊だ。しかもそこかしこに採取ポイントもあるのでウハウハなのである!どれ採ってみよ...ありゃ?採れないね?


「ほうっ!ていっ!あちょー!いったぁーい!ちょっと!?殴っても採れないんですけど!?お前は採取ポイントじゃないのか!?」

『祈、それは恐らく道具がいるタイプの採取ポイントかと...』

「ナニっ!?そんなのもあるのか!」


知らなかった...今までは素手か剣でぶつ切りにしてたから知らなかったよ...トホホとんだ無駄足だったかな?


『ですが、岩なので私の魔法で爆破すれば大丈夫かもしれません...やりますか?』

「ナニっ!?あなたが神か!?お願いしマース!!」

『では、(サラマンダー)!ファイアボール!』


さすがだぜ!凪!やはり持つべきものは可愛い親友だぜっ!しかしこの小さな廃坑でそんな発破するような魔法撃って大丈夫なんですかね?


「待って待って!壁が崩れてきた!退避ー!!!みんな戻って〜!!!」

『あっ...』


ちょっと凪さん!?あなた考え無しに撃ちましたね!?やめてくださいよまったくもう!


『すみません皆さん...ちょっと考えたらこうなることは分かっていたはずなんですが...』

『んっ』

『お気になさらずっ!こういうこともありますよっ!』

『ボクはこういうのもダンジョン攻略の醍醐味だと思うけどね〜?』

「ちょっと待って!?これ!崩れて道塞いでるやつ全部素材!凪やったね!凪は天才だったのか!?」


ふぉぉぉ!!石ころに見えるが全部岩の素材じゃぁ!!なんかすごい量だけど持てるだけ持っていこう!


【火薬岩】:火薬が大量に含まれた黒い岩。


この岩の火薬は爆弾の材料によく使われている。


【壊れた岩盤】:かつてはとても硬く頑丈だった岩石。年数がたちひび割れている


何かを加えればかつての岩盤のような硬さを取り戻すかもしれない。


【甘露花】:花と呼ばれているが実際は黒い岩。硬い岩の中心に甘い蜜のようなものが溜まっている。


地下の蜂蜜と言われた逸品。加工すれば蜜が取り出せるかもしれない。


【岩塩鉱石】:塩が含まれている鉱石。精錬するもよし、岩塩を取り出すもよしとなっているこの鉱石は鉱夫達にはとてもありがたい鉱石だった。


塩を取るか精錬か...究極の2択を迫られるこの鉱石の価値は計り知れない。


【鉄鉱石】:ごくごく普通の鉄鉱石。


精錬すれば鉄のインゴットに出来る。


【ピンクの欠片】:鉱石か水晶の欠片。


採掘に失敗した結果手に入ったピンクの欠片

昨日の忙しかった凪沙さん


「祈のかわいい画像がこんなに…!!早く整理しないとッ…」

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