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寄生プレイ!?

____コライユ南方面____


ナビさんに合成板を貸し出して私たちは南の草原へとやって来た。なんでも最近北側にはプレイヤーが謎に多いらしく、メルちゃんも『こっち()…強いにおいがする』というのでやって来ました。見た感じまだまだ初期のエリアらしく、スライムなどが多く見受けられる。


『んっ…』


『メルティが【ダークウインド】を発動。周辺にいた魔物を一掃しました!!!』

『経験値を243入手しました!!!』

『メルティのレベルが2に上がりました!!!』


殺意高いね!?お姉ちゃん困っちゃう。詠唱みたいなのしないの?無口なメルちゃんが、こう…なんか饒舌になって厨二チックなこと言って欲しかったなぁ!!ダメかぁ!!あ、メルちゃんは1レベル度に何がどれぐらい上がるんだろう…



・ステータス

【名前】メルティ【NPC】

【職業】復讐の魔女 ※ステータス秘匿【闇魔導師】

【レベル】1→2

【属性】闇属性 不死属性


【HP】50→55

【MP】500→1000

【力】1

【素早さ】100→150

【器用】1

【防御力】50

【魔力】300→400

【魔力防御力】200


MPめっちゃ上がるな!?えぇ?確実にこの子避けるアタッカーだわ!でも…メルちゃんあんまり素早さが高い〜って感じないのよね。


『ぶい』

「おー!よしよし!さすがメルちゃんだ!いい子だぞぉ!さすが私の妹!!」


うん。どうでもいいや!この可愛さには全てが無力だ!


「メルちゃん…さっき言ってたつよい気配?におい?はまだいるの?」

『まだ、いる。遠い。』

「そっかぁ〜じゃあサクサク行こう!」


________________


魔物を蹴散らしながら、道を逸れて森に入って少ししたらなんか未発見のダンジョンを見つけた。メルちゃんが言うにはここらしい。私の妹が優秀すぎる。


しかし経験値が少ないのか2人ともレベルは未だに上がらずだ。相手のレベルも高くて7程度だった。メルちゃんは上がってもおかしくないよね?


『【幻影の洞窟】未発見 推奨Lv10〜』


「メルちゃん本当にここ行くの?回復できるのが劣化ポーション1つしか無いんだけど…」

『問題なし。よゆー。』


メルちゃん信じてるからね!私未だに君にデコピンぐらいしか攻撃したことないからね!


____幻影の洞窟____


このダンジョンは一般のフィールドから降りるタイプのダンジョンだね。誰が入っても地形が変わらないタイプのありふれたダンジョンであまり旨みが少ない上に、誰かが入場していると他の人は入れなくて待ちぼうけになると掲示板に書かれていた。でもメルちゃんが強いにおいするっていうから何かあるんだろう。私は妹を信じるぜ!


「おぉっ...!?」


洞窟に入るとそこには辺り一面に白が広がっていて、ところどころに白とは真反対の黒い色をした何かがある。


『ん。くる』

「ん?どれどれあ〜メルちゃん。いける?」

『問題ない』


黒い色をした何かからモンスターが生まれてきた。あそこはいわゆる湧きの場所なのだろう。スライム、ウルフ、ゴブリンなど定番のモンスターが湧いてきた。ここは安全にメルちゃんに任せよう。決して私が突っ込んで情けなくキルされたらどうしようとかは思ってないからね!?


『お願い』

『メルティが【ダークウインド】を発動。辺りの魔物を一掃しました!!!』

『経験値を479獲得しました!!!』


リスキルされてて可哀想...しかしそれ強いね!?メルちゃんが手を上にかざしたら黒い刃が四方八方に複数飛んで行くんだよね。かまいたちというのかな?イメージとしてはあれに近いのだと思う


「レベル上がんないね〜」

『まだまだ。ここは弱すぎる。』


おお!頼もしいぜ!メルティ師匠!そのままおなしゃす!


____________________


そのままメルちゃんのダークウインドでサクサク攻略出来てしまった。湧いてくるのは同じようなモンスターだけど歩き回っているだけだ。洞窟と言うのだから階段があると思うんだけどそれらしいものは未だ発見できず...。メルちゃんはLvが3になり私は15になった。モンスターが1桁のレベルだと経験値しょっぱいね…。


「メルちゃん〜強いにおいってどこ〜?ずっと歩いてるだけでお姉ちゃんやることないんだけど〜」

『こっち。あと少し。強くなってきた。』


ん?適当に歩き回ってると思ったらお主ちゃんと考えていたのだな!?偉いぞ〜さすがわたしの妹だ!!


____幻影の洞窟ボスフロア____


おお!辺りが一面白いから気づかなかったけどボタンがあったんだね!メルちゃんがいきなり手を伸ばしたと思ったらボタンをポチーッ!としたみたい。何か言ってよねいきなり下に続く階段が出るから怖かったよ?


『ここ。いい練習になりそう。』

「なんだこの黒い空間は...?今まで白しか無かったのに...」


白から反転して黒い空間に入ってきた。恐らくボスだろう2階目でボスとはあんまり強くないのかな?私完全に保護者してるし。


『ーーーーーーーーーッ!!!』


『【ゴーストヒュージ】(Lv.???)が結界を張りました!!!』

『結界主を倒すか結界を破壊してください!!!MPが1秒ごとに1%吸収されます!』


「え?つよくない?」

『問題ない。分かった』


え?何が?あなた今喋ってたの?会話してたんですか...そうですか。何言ってるかわたしにもおしえてーーー!!!でかい幽霊だーーー!!!


『あそこ...とあそこ』

『メルティが【ダークウインド】を発動。結界が破壊されました!!!【ゴーストヒュージ】が弱体化します!!!』

『ゴーストヒュージ(Lv???)→(Lv35)にダウン!!!ステータスが大幅に下がりました!!!』


ギミック系のボスなのかな?いやでも1桁のモンスターしか出ない所に下がったとはいえ35レベルのボスは無理ゲーでは?


『シャーーーーーー!!!ッッッ!』

『ヒュージゴーストが【ソウルバインド】を発動。イノリ、メルティは拘束されました!!!』

『メルティが拘束に抵抗!!!メルティが脱出しました!!!』

『【ソウルバインド】の効果がきれました!ヒュージゴーストが【ナイトスリープ】を発動!!!』

『イノリ 、メルティには効果がありません!!!』


『集まれ』

『メルティが【ダークウインド】を発動。ヒュージゴーストに1,672ダメージ!!!』


『散れ』

『メルティが【ダークウインド】を発動。ヒュージゴーストに3,368ダメージ!!!』


『弾けよ』

『メルティが【ダークウインド】を発動。ヒュージゴーストに複数ヒット!!8,197ダメージ!!!』


『ーーーーーーーーッッッ!!!』


『ヒュージゴーストを倒しました!!!経験値4,357獲得しました!!!』

『イノリのレベルが17になりました!!!』

『メルティのレベルが4になりました!!!』


『幻影の洞窟をクリアしました!!!ダンジョンの入口に戻るにはポータルに入ってください!!!』


メルちゃんぶっ壊れなのでは?私なんもしてないのだが!?なんか今までのダークウインドとは違ったよ?黒い風がゴーストヒュージに集まってから広がったと思ったら弾けたよ!?しかもそのダメージ何!?増えてるんだけど!わからない何もワカラナイ!!


『ん。任せて。』


なんか一人で喋ってらっしゃる!?えぇ...怖いよぉ...置いてけぼりだよォ...


『ねぇね。こっちだって。』

「え?ああ!死霊会話ってスキルか!さっきのゴーストさんいるの?」

『そう。クリスティ倒す。同志。持ってけだって。』


ここにも教会の被害者が...?とりあえずついてこ..私のことは寄生虫と呼んでくれ。


____幻影の宝物庫____


メルちゃんについて行くといきなり黒い部屋からワープした。メルちゃんは大事なところは言ってくれるけど間が無いのでイマイチ要領を得ない。この部屋は四方が本に囲まれていて真ん中にワープしてきたポータルがある。宝物庫というより本の保管庫みたいだ。


「あのね?メルちゃん...さっきの魔法の威力とかゴーストさんのお話聞きたいなぁ〜って」

『ねぇね問いばかり。魔法はイメージ。ここは避難場所。次の世代?』


唸れ!私の頭脳!!魔法はイメージで色々調整できると?そして結構年季が入っていそうなこの空間...まだ一神教になる前に作ったってことかぁ!!!そして次の世代...これは知恵ってことかな?継承して次世代に託すと...はぁ〜〜〜メルちゃん私しんどいよ!!もっと喋って!!


「なるほどね...。今理解した...ちょっと待ってね...」

『持ってけだって。』

「ぜんぶ?」

『んっ。』


ふむふむ物色...は要らないな手に取れるのはちゃんと光って見えるな...よいしょ...


『 『錬金術のススメ』『精霊魔術のススメ』『血魔術のススメ』 『報復者(ネメシス)の日記』を入手しました!!!』


『【錬金術のススメ】


錬金術習得可能。


【精霊魔術のススメ】


精霊魔術習得可能。


【血魔術のススメ】


血魔術習得可能。


報復者(ネメシス)の日記】


とある人物の人生が綴られている。』


これで全部かな?なんか凄そうなのあるね...精霊魔術、血魔術なんか見たことないし報復者(ネメシス)って…


『ねぇね。終わった?』

「あ、そうだね!ゴーストさんにもありがとうって言っといて!」

『ん。聞こえてるから大丈夫だって。』

「そうなんだ。では、ゴーストさんありがとう!!!」


『【ヒュージゴースト】の霊体から【幻影の鍵】を受け取りました!!!』


『【幻影の鍵】(ランク:オンリーワン)


幻影の書庫室に入る為の鍵。使用すると幻影の書庫室へとワープでき、もう一度使用すると元にいた場所に戻れる。


※一日に1往復のみ使用可能(クールタイム毎日0時リセット)


ロストマジックがかけられた鍵は膨大な知識の詰まった書庫室と共に眠りにつくだろう。』


なんか貰っちゃったぜ...oh...ありがとう幽霊さん!少しの間ここ貸して貰いますね!この本読みたい!

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