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1 また面談です

今日は進路相談の関係で、レオニード先生とアンドレ先生がお見えなる予定だ。


キアラは、お客様が来るからと淡い水色にレースを重ねたデイドレスを着せてくれ、髪をハーフアップにしてくれた。プラチナブロンドと紫の目に似合っていて、少し気分が華やぐ。


客間に行くと、アンドレ先生が抱き着いてきた。


「優勝おめでとう!すごいわ!マギーといいコンビよね!」

アンドレ先生は、マルガリータのことをマギーという愛称で呼んでいるようだ。


「ありがとうございます。でも、優勝は、マルガリータ様のおかげだったと思います」


「そうね、相手を倒したのはほとんどマギーだったけれど、でも、彼女はちょっと優しすぎるというか、ナーバスなところがあるから、ライラちゃんがいることで安心して実力を発揮できのだと思うわ。


あと、ライラちゃんも無意識にスキルを使っていたわよ」


「え?」


「戦闘中、マギーが精神攻撃を受けた時にライラちゃんが何かささやいたら、マギーが立ち直っていたじゃない。

あれ、ライラちゃんが、私を守ってとお願いしてスキルを使ったのでしょ?


精神攻撃を重ねがけすれば、スキルの効力の強さや相手との信頼関係によるけれど、先にかけられた精神攻撃を無効にできる可能性があるわ」


「そうだったかもしれません」

そういえば、戦闘中、リタが緊張したのか固まってしまった時とか、そんなことを言って励ましたことがあったかもしれない。

あれは、相手のスキルにより精神攻撃されていたのね。まったく気が付かなかったわ。


ずっと黙っていたレオニード先生がおっしゃった。

「ライラ様は、スキル実技関係の単位をいくつか取られましたので、卒業に必要な単位は十分そろいました。スキル理論についての論文も拝見しております。


あと、最優秀生徒をねらっているということでしたが、変わりはありませんか?」


「はい」


「他の生徒も頑張っていますから何とも言えませんが、十分狙える位置にいます。


最優秀生徒になれば、例えば王宮の事務官にスカウトされることもあります。スカウトを受けるつもりはありますか?」


これ、ピョートル殿下にお目にかかるための選択肢かしら?


確かに、イヴァン殿下は謹慎処分を受けているらしいけれど、だからといって私たちの婚約関係は続いているし、イヴァン殿下とミトロヒナ嬢の交際が続いているのは闘技大会の時の彼らを見ていれば明白だ。

まだ私が断罪される危険性はあるけれど、断罪されても助けに来てくれるはずの主人公らしき人がいないから、私の覚醒は難しいだろう。

スビートは毎日ごろごろしているだけで覚醒する気配もないし。

オルロー領の領民を守り、オルロー家の没落を避けるために、ピョートル殿下にお会いしたい。

転生者である私と関係することで覚醒したアンドレ先生やリタの例もあることだし。

となれば、答えは一択だ。


「はい。卒業後も、いったんは王家に尽くしたいと思います。

もちろん、祖父から領地に帰るように命じられることもあると思いますが、王宮で働いた経験は無になることはないと思います」


「なるほど」レオニード先生はにこやかにおっしゃった。


「では、スキル理論の論文について、少し指摘したいことがありますので、お時間をいただけますか。

アンドレ先生は、ほかのお仕事もあるでしょうから、もうお帰りになっていただいてよろしいでしょうか」

あらあら、最優秀生徒になるためにスキル理論の論文をいいものにするためにご指導いただけるということかしら。

なんだか厳しく指導されそうだけれど、ピョートル殿下に会うためだもの、しょうがないわ。


「あら、保健室はちゃんとほかの先生に頼んであるから大丈夫よ」


「いえ、少し専門的な話なので、お帰りいただいたほうが話しやすいのですが」


「まあ、ごめんなさい。


ライラちゃん、私、お祝が言いたかったから、レオニード先生がライラちゃんに会う用事があったので、無理言って着いて来ちゃったのよ。また来るわね」


「アンドレ先生、ありがとうございます。

リタも先生のことを頼りにしているみたいです。いつでもいらしてくださいな」


アンドレ先生がお帰りになると、レオニード先生はおっしゃった。


「ライラ・オルロヴァ公爵令嬢、君は王宮で何をするつもりだ?」


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