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おっと盗賊に襲われてる馬車が見えるぞ

馬車が襲われてますねえ。盗賊ですねえ、テンプレートですねえ!あんな装飾ごてごて付けて、倒れてる護衛達は弱そうな人間ばっかり。遠目かつ素人目にも、装備が盗賊の方が上等なんだもの。あれじゃ襲って下さいと言ってるようなもんだね。


何だありゃ、護衛は脆そうな鉄の剣に臭そうな皮の鎧だぜ。しかもひょろひょろの若者ばかり。飯食ってんのか?働いちゃいるがカーストの底辺って感じだ。おっと、今は俺もどっこいどっこいな装備だっけ。防御力皆無の普段着に安物の防弾チョッキ、武器はこんぼうだけだ。隠し玉として毒吹き矢が3回分。


対する盗賊は素材のよく解らん双剣に大剣に長槍、魔法使いもいる。防具の素材もよく解らん。肩当てから角が生えてたり、腹部に牙を並べたような蛇腹模様があったりする。いや、素材が解ったぞ。あれらは魔物を素材にしている。それもゴブリンの皮より上等なものばかりだ。


年齢層は中年以上で、ほぼごつい男性で固めているな。そうでないモヤシ野郎もいるので、もし殺るなら、そういう弱そうな奴から順番に崩して行けばよい。いる以上は必ず何かの役割があるはずだから、戦闘専門の連中を狙うより大打撃になる場合がある。或いは奇襲で主力を一人以上確殺して動揺を誘い、そこから総崩しにしてもよい。その混乱に乗じて人質でも取れれば最高だ。さあて、どっちの手で料理してやるか。くくく。


潜伏がばれていない以上、こちらには奇襲が可能となるだけのアドバンテージがある。せっかくなので毒吹き矢を使って主力から崩してみるか。モヤシはどうとでもなる。


敵は大剣1名、双剣1名、魔法使い1名、長槍が2名だ。何処かに弓が1名いるな。大剣と双剣と魔法使いはガタイがいい。強そうだ。長槍は両方モヤシだが、護衛の奴らでは敵わないようだ。いずれも護衛と対峙しており、弓に崩されている。


だから、まず狙うのは弓だ。次に矢が放たれたら、その軌道を観察し、特定し次第叩く。毒吹き矢を三発ともくれてやるか。運が悪いので、どんなに狙いをすましても一発では当たらないかもしれん。数撃ちゃ当たる作戦で三連ヘッドショットだ。これで確殺だろう。


矢が見えた。護衛がまた一人倒れた。モヤシの長槍に突かれ、事切れるモヤシ。新たな護衛が長槍の前に立ち塞がる。


その木の上か。


「ぷっ!(死ねい!)」

リロード。

「ぷっ!(死ねい!)」

リロード。

「ぷっ!(死ねい!)」


弓使いがどさりと落ちた。ふん。案の定一発外れたみたいだ。動かない的なのに。LUC低下のペナルティは健在なようだねぇ。あーうぜ。

次は火の魔法で大剣と魔法使いを狙ってみようか。

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