平安京は けふも いとおかし、源氏物語考察
皆さまー!平安時代の『なろうの世界』へようこそー、
なろうの世界って?ここでは一般的に言われている、三本柱、男主人公最強、チート、ハーレムの世界にしておきましょう。
平安時代のなろう話ですが、源氏物語後半が、当てはまりますね。
光源氏が、須磨へとながされ帰ってからのお話になります。しかし、前半も中々ですけど。
先ずは『チート』、平安時代は貴族社会なので、血統と見栄え、が当てはまるでしょうか、
どちらも完璧です。臣下に下って言えども、帝の愛息子、光り輝く容姿から『光源氏』と設定されてます。先ずは軽く彼を紹介。
……主人公光源氏は、お父さんである帝の美しき妃(藤壺)に横恋慕、当然最強主人公ですから、願いは後々叶っています。願い?男女の秘め事ですわよ。うぁお!
そして、妻には出来ない彼女(藤壺)そっくりさんになりそうな、幼子見つけて、誘拐同然の手段で引き取り、自分好みに育てて結婚する、破天荒なお方です。
女性の受け入れ幅も広いですよー!年代、容姿とはず、色々な姫が出てきます。
そして、後ろ楯である、帝肝いりの左大臣家の姫を正妻(葵の上)にしているにも関わらず、
政敵の右大臣家の姫(朧月夜の姫)に手を出したり、この当たりで右大臣家から迫害を受け、折悪く、父親帝が死亡、須磨へと、流れて行きます。
ところが、こちらでも姫(明石の君)とねんごろになるなど、まぁ女性に誠にマメなお方です。
私は、この源氏物語の中で好きなキャラは
薫、愁いの貴公子です。良いですねー、彼はぁ、フフフ、後で出てきますよ。
まぁ、主人公なのでこのままでも最強なのですが、罪を許され、須磨から帰られた後は、見事に政敵を凪ぎ払い、内大臣へと返り咲きます。
権力を手にいれますよ。最強となります。
そして『ハーレム』このお話、当たり前ですがどこそこの、姫を口説いたやら、契りを結んだやら、そして横恋慕をしていた、
父親帝の美しき妃、藤壺の宮との間にも、ひっそりとお子さんを、仕込んだとか……女遍歴が綿々と綴られております。
それにしても、誰も断らんのか?女性達は、直ぐにたなびいてますね。この辺が、ハーレムに当てはまるかな?
何をやらかしているのやら、現代なら大変な事になりますね。
そして『ざまあ』ですわよ。源氏の君は、なんと!40歳の時に、時の帝の娘を嫁に貰います。この三の宮さん、13,4歳の少女です。
しかも結婚式の後で、彼女を目にした源氏の君は、紫の上は幼い時は、もっとこうだった、だの可愛くないだの文句を言ってます。
おいこら!オッサン!とツッコミたくなります。
光源氏最愛の紫の上(前半で藤壺にそっくりさんなので、育てて須磨から帰った後で妻にした少女)は、出会った時はその当時源氏の君は十代後半二十代手前、読んでて二人の年の差は、十位かな?
そして、貰ってくれと、言われたトップの娘との年の差が27歳か?いいのか?今なら犯罪かと……
ちなみにこの時正妻の左大臣の姫、葵の上はいません。何故なら、前半で光源氏のお子さん(夕霧)を産みましたが、
愛人のお一人の『六条御息所』の嫉妬による呪術に負けてお亡くなりになりました。
紫の上は身分から、正妻にはなれないので、ここは身分高い三の宮が『空いてる席』『正妻』となります。しかし彼女は想い人が居たのです。柏木、私の中ではスマートなイケメンです。二人は、相思相愛ですよ。
彼は身分はありましたが、若い為、結婚を申し入れても、帝の許しがでませんでした。それでも諦めきれない、若い二人。
このタイミングで、紫の上が病に伏せます。当然、源氏の君は看病に付きっきり、この隙を狙い、二人は想いを通じ結ばれます。
そーおーして!赤ちゃん授かります!正妻に、身に覚えの無い若宮(男の子)が産まれるオッサン光源氏、なんか読んでて、ここで『ざまあみろ、女の敵』と思ってしまいますが、光源氏は復讐しますよー!
彼は、その相手が、柏木と知り、彼は可愛くないだのなんだの文句言っていたのを棚に上げ、ついでに自分の過去の行い(お父さんのお妃、藤壺との間に赤ちゃん仕込んだ)事も放置して、
己憎し柏木、とある日出会った宮中行事の時に、嫉妬に満ちた視線を浴びせます。
そして、不義の子供を産んだ正妻には、一応過去の行いを反省しつつも、人前では大切にしつつも、二人の時にはチクチク嫌みを言い続けるものですから、
三の宮は、いたたまれずに、実家の父帝に(その時は父も出家している)尼になると泣きつき、一応止める源氏の君、宮は揺るがぬ決意で、父も諦め、出家を許します。
子供が産まれた時の、彼の年齢は50代近く……色々有るだろうが、チクチク、チクチク嫌みを言うオッサン、可哀想ですわな、三の宮、彼女も色々ありますけどね……
そして、柏木ですが、此方もその後、どっと病の床に伏せ、あえなく若い命を儚く散らしてしまします。
こぇー!オッサン嫉妬!視線で病気にさせ、殺すとは、しっかり『ざまあ』してます……
……この三の宮と柏木との不倫のお子さんが『薫』愁いの貴公子です。最終話の主人公的な存在です。
彼の名前の由来は、香を使わなくても体から立ち上る薫香から、薫と言う名前になったそうです。
彼に手を触れられれば、花さえもその香りをいや増す、妖しく人の心をそそる香りのイケメン貴公子、いいわぁー!最高です。
ちなみに源氏物語は、光源氏が亡くなった後、彼の息子の、夕霧、薫、その時の帝の、第三親王 匂の宮、宿命の若者達の、女性遍歴も記されています。
ああー!平安時代、古代日本も好きだけど、平安時代、好きですー
源氏物語、平安時代にこれを記した紫式部って、どんなお方だったのでしょうねー。